ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)と、制御ソフトウェア開発・機械設計・電子設計・電気設計・通信およびネットワーク構築などを手掛ける株式会社アテック(愛知県名古屋市)は8日、ベトナムにおけるオフショア開発拠点の設立に関する基本合意書(MOU)を締結した。
この合意は、ソフトウェア開発の需要の増加や人材不足、特に組み込みプログラミングとオートモーティブ分野の高度人材の不足といった業界の問題を解決することを目的としている。
両社の技術と開発システム、人材ネットワークを活用することで、これらの課題に対処する。これを実現する手段として、ホーチミン市にオフショア開発拠点を設立し、順次規模を拡大することを目指す。両社は、日本の自動車メーカーやサプライヤーを対象にオートザー(AUTOSAR)やソフトウェア定義型自動車(SDV)向けのサービスを強化していく。
オフショア開発拠点の設立により、安定的な開発リソースの確保と先端技術の導入を通じて、開発品質と生産性の向上を図るとともに、日本国内におけるオートモーティブソフトウェア開発分野の競争優位性の強化に取り組む。さらには、グローバルでの連携を深め、顧客の多様なニーズに応える高品質なサービスを提供していく方針だ。