ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は5日、機内インターネット接続サービスの試行を開始した。
これにより、空の旅に「デジタル空間」を創出し、乗客に現代的で快適な体験を提供する。
国際線では、◇フライト中無制限のメッセージ送信が可能なパッケージ:5USD(約740円)、◇1時間のウェブサイト閲覧が可能なパッケージ:10USD(約1480円)、◇フライト中無制限のウェブサイト閲覧が可能なパッケージ:20USD(約2960円)の3種類を提供する。乗客は、個人のデバイスからWi-Fi経由でインターネットにアクセスし、フライト中に任意のデータパッケージを購入できる。
国内線では決済システムを整備中で、準備が整い次第、サービスを開始する。
初期段階では、ビジネスクラスの乗客にフライト中無制限の接続が可能なパッケージを、また国際線・国内線のすべての乗客には「ザロ(Zalo)」、「バイバー(Viber)」、「ワッツアップ(WhatsApp)」などのメッセージアプリを15分間利用できるサービスを無料で提供する。
この機内インターネットサービスは、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)との連携により提供されるもので、米国の人工衛星・ブロードバンドサービス会社であるビアサット(Viasat)の衛星に接続されている。
2025年12月末までは、衛星インターネット接続システムが搭載されたエアバスA350型機のみでの提供となるが、順次、他の機材でもサービスを導入する。
ベトナム航空はこのサービスについて、科学技術およびイノベーションの推進に関する政治局の決議第57号-NQ/TWを具体化する積極的な取り組みだとしている。