不動産会社マステライズ・グループ(Masterise Group)はこのほど、ホーチミン市人民委員会に対し、同市都市鉄道(メトロ)3号線プロジェクト(アンハ~ヒエップビンフオックデポ間)の投資計画について、官民パートナーシップ(PPP)方式および建設・譲渡(BT)契約で実施し、土地基金を活用した支払いを提案した。
同路線は全長45.8kmで、アンハ(旧ビンチャイン郡)からヒエップビンフオック(旧トゥードゥック市)までを結び、市内の主要道路を通過する。マステライズは、同案件がPPP法の基準を満たしており、社会資源を活用し、民間の管理・技術経験を生かせると評価した。
PPP方式とすることで、事業実施期間の短縮や予算負担の軽減も期待できるという。同社は、事業計画の作成費用を自社で負担し、承認されない場合のリスクも全て負うとした。
なお、同社はこれに先立ち、◇カンゾー橋、◇第2フーミー橋、◇ホーチャム観光区とロンタイン国際空港を結ぶ高速道路についても、PPP方式による事業調査を提案していた。
マステライズ・グループは、高級不動産を手掛ける新興デベロッパーで、テクコムバンク[TCB](Techcombank)の支援を受けている。同行は、マステライズのプロジェクトに対する資金提供や保証を行う戦略的金融パートナーでもある。
マステライズとTCBは家族関係および金融パートナーシップを通じて密接に結びついており、同行が支援するプロジェクトは資金調達が容易であり、実現可能性が高いとみられる。


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