
12日のベトナム株式市場は、中東情勢を巡る合意期待から原油価格が下落したことを受けて午前中は買いが先行したものの、取引終盤にかけて不動産株を中心に大型株への売り圧力が強まり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは続落した。一方で、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反発して取引を終えた。
インデックスと売買代金の動向
HSXのVNインデックスは、前日比▲6.96ポイント(▲0.39%)下落の1791.65ポイントで引けた。HSXの売買代金は同+61.3%増の約16兆3436億VND(約994億円)と前日から増加した。
HNXインデックスは、同+2.4ポイント(+0.8%)上昇の302.49ポイントと反発した。HNXの売買代金は同+6.3%増の約7767億VND(約47億円)となった。海外投資家は全市場で約5030億VND(約30億円)の売り越しとなった。
セクター別および大型株の動向
HSXでは、不動産セクターへの強い売りが目立ち、中でもビンホームズ[VHM]が▲4.01%と急落して指数の最大の重しとなった。また、ビングループ[VIC](▲0.26%)やビンコムリテール[VRE](▲1.89%)などの関連株も総じて軟調だった。
一方で、銀行株やソフトウェア株は買いを集めて相場を下支えした。アジアコマーシャル銀行[ACB](0.00%)が市場トップとなる約1兆6500億VNDの売買代金を記録したほか、テクコムバンク[TCB](+1.30%)などが上昇した。このほか、ペトロベトナムガス[GAS](+3.15%)が大きく買われ、指数を下支えした。
海外投資家はビングループ[VIC]やビンホームズ[VHM]、軍隊銀行[MBB](+0.40%)、軍隊銀行[MBB](▲0.65%)などを売り越した半面、サイゴンハノイ銀行[SHB](+1.10%)やFPT情報通信[FPT](+0.55%)などを買い越した。
今後の見通しと関連情報
専門家は、VNインデックスが短期的には1790から1800ポイントの狭いレンジでもみ合う展開を予想している。投資家に対しては、安易な底値買いを避け、調整局面を利用して銀行、証券、小売り、公共投資、石油ガスなどの業績基盤が堅調なセクターの銘柄を段階的に買い集める方針を推奨している。
前日11日には、米国市場の下落を受けて投資家心理が悪化し、VNインデックスは心理的節目の1800ポイントを割り込んでいた。引き続き市場の流動性や海外投資家の動向を注視しながら、リスク管理を徹底した慎重な姿勢が求められる。


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