
28日のベトナム株式市場は、不動産、銀行、証券、大型株を中心に売りが広がり、主要2指数がそろって下落した。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは一時1770ポイントを割り込んだ後、前営業日比▲4.43ポイント(▲0.25%)安の1780.68ポイントで引けた。HSXの売買代金は同▲1.2%減の15兆0958億VND(約910億円)に減少した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは同▲0.90ポイント(▲0.33%)安の271.31ポイント、売買代金は同+44.8%増の8172億VND(約50億円)となった。
不動産株に売り集中、NVL・PNJがストップ安
不動産株ではノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲6.75%のストップ安となり、引け時点で5430万株超の売り注文を残した。関係者による株式売却登録に加え、既存株主向け増資で約8兆0070億VND(約490億円)を調達し、債務返済などに充てる計画も意識された。
フーニュアン・ジュエリー[PNJ]も▲6.97%のストップ安となり、売り残は2700万株超だった。2026年の税引後利益計画を3兆4090億VND(約207億円)の黒字から▲6兆2710億VND(約▲380億円)の赤字へ修正する方針で、7兆0710億VND(約430億円)の損失引当金計上が主因となった。
銀行・証券株にも売りが広がり、大型株ではホアファットグループ[HPG]が▲2.18%、FPT情報通信[FPT]が▲1.55%下落した。
原油高で石油株が逆行高、BVHはストップ高
一方、国際原油高を背景に石油・ガス株へ資金が流入し、ペトロベトナム製油石化[BSR]が+6.58%、ペトロベトナムガス[GAS]が+3.73%上昇した。
肥料株も堅調で、ペトロベトナム・カマウ肥料[DCM]が+2.62%高となった。バオベトグループ[BVH]は+6.98%のストップ高となった。HNXでも石油・ガス株のペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が+5.70%上昇した一方、証券株のサイゴンハノイ証券[SHS]は▲3.65%下落した。
海外勢はHSX売り越し、1780ポイント維持が焦点
海外投資家はHSXで2933億VND(約17億8000万円)の売り越しとなり、4営業日連続で売り越した。一方、HNXでは582億VND(約3億5000万円)の買い越しに転じた。ベトナム株式市場は21日にFTSE Russellの新興国市場へ格上げされ、2026年9月から2027年9月にかけて段階的にグローバル指数へ組み入れられる予定となっている。当面はVNインデックスが1780ポイント近辺を維持できるかが焦点となる。原油高を追い風としたエネルギー株が下値を支える一方、不動産・銀行・証券株への売り圧力や海外勢の売り越しが続けば、上値の重い展開が続く可能性がある。


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