ベトナム国家銀行(中央銀行)は2016年12月30日、消費者金融会社の融資について規定する通達第43号/2016/TT-NHNNを公布した。それによると、利用者は消費者金融会社1社につき、合計で最大1億VND(約50万5000円)の融資しか受けることができないと規定されている。通達は3月15日に施行される。
この規定の融資対象は、商品やサービスの購入費、学費、治療費、旅費、文化・スポーツ・住宅修理の費用など。自動車の購入については、この規定の適用を受けない。
通達によると、消費者金融会社は融資対象毎に最高金利と最低金利を公表し、中央銀行に報告しなければならない。また、消費者金融会社は融資に関する内規を定めなければならない。内規の内容には、利用者情報の収集や管理、融資の管理や債権回収などが含まれる。
通達は融資契約の内容についても、返済スケジュールや回収方法、返済が遅れた場合に適用される制裁や処理方法など、詳細を規定している。また消費者金融会社に対し、契約する前に利用者に契約書案を提示して内容を説明するよう義務付けている。