ペトロベトナムグループ(Petrovietnam)傘下のペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](PTSC)は、洋上風力発電の基礎構造物33基の海外への輸出を完了し、16日に東南部地方バリア・ブンタウ省でプロジェクト完了式典を開催した。
同プロジェクトは、デンマークのオーステッド(Orsted)との間で締結した総額3億USD(約435億円)の契約に基づくもので、台湾沖で建設中の洋上風力発電所「Greater Changhua 2b&4(CHW2204)」プロジェクト向けに納入される。同発電所の総発電容量は920MWに達し、アジア太平洋地域でも有数の大規模洋上風力発電プロジェクトとなっている。
ベトナム企業が洋上風力発電の基礎構造物を輸出するのはこれが初めてとなる。PVSは、ベトナム企業として初めて大規模な国際入札を勝ち取り、完全な現地製造により洋上風力発電の基礎構造物を供給した。
洋上風力発電の基礎構造物33基はいずれも高さ85m、重さ2300tで、2023年7月から2025年3月までのわずか2年弱で全33基が完成した。
なお、再生可能エネルギー産業開発の一環として、PVSはバリア・ブンタウ省で「2021~2030年国家電力開発計画および2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」に沿った再生可能エネルギー産業支援センターの開発を進めている。