ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は、今年末から最新の保安検査装置を導入する予定だ。これにより、乗客は手荷物から電子機器を取り出したり、靴を脱いだり、ベルトを外したりすることなく保安検査を受けられるようになる見通し。
新装置は、三次元画像を解析し、極めて高精度なレベルで物体を識別する能力を備えている。同装置の導入により、保安検査の手続き時間を短縮するとともに、国際的な保安基準を確保できるという。保安職員の負担軽減にもつながり、乗客に対して、より快適な体験を提供することが可能になる。
新装置は、将来的な東南アジア地域の航空ハブとなることを目指すロンタイン国際空港(東南部地方ドンナイ省)をはじめ、ACVが運営する主要空港で導入される予定だ。このほか12月以降は、乗客が従来の身分証明書やパスポートを提示する代わりに、国家電子身分証明「VNeID」を利用して本人確認が行えるようになる。
これにより、航空券の購入から、チェックイン、手荷物預け、保安検査、搭乗に至るまで、すべてのプロセスがVNeIDアカウントと連携した顔認証システムによって確認されるようになる。