みずほ銀行が出資する元国営4大銀行のベトコムバンク[VCB](Vietcombank)は12日、日本および香港へ渡航する顧客向けに、自社のデジタルバンキングアプリ「VCBデジバンク(VCB Digibank)」を通じた越境QRコード決済サービスを開始した。
これにより、事前の外貨両替や新たなアプリの追加なしに、スマートフォンのみで現地での直接支払いができるようになった。
今回のサービス拡大の背景には、ベトナム人の海外渡航の顕著な増加がある。2025年の出国者数は前年比+26.4%増の約670万人に達しており、中でも日本と香港は観光やビジネスの主要な目的地となっている。両市場では飲食店や小売店、交通機関などでのQR決済が日常的に普及しているため、渡航者にとって現地での利便性が高まる。
決済の仕組みは、中国のフィンテック企業であるアントインターナショナル(Ant International)が運営する越境決済プラットフォーム「アリペイプラス(Alipay+)」との戦略的提携によるものだ。
利用者は店舗のQRコードを読み取るか、自身のQRコードを提示するだけでよく、取引はVND建ての口座から直接引き落とされる。為替レートは決済確認前に表示され、現在、すべての顧客に対して決済手数料が無料となっている。
VCBは現在、中国、韓国、シンガポール、マレーシアなどを含む50以上の国と地域で越境QR決済を提供しており、こうしたサービスを展開するベトナム唯一の銀行となっている。これは同行の包括的なデジタル化戦略の一環で、国内だけでなく、世界中どこでもシームレスで安全なデジタル決済環境の提供を目指している。


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