みずほ銀行が出資する元国営4大銀行のベトコムバンク[VCB](Vietcombank)が、ホーチミン市サイゴン街区(旧ホーチミン市1区)にあるA+級オフィスビル「ベトコムバンク・タワー(Vietcombank Tower)」の所有・運営会社を完全子会社化した。合弁相手から残るすべての出資持分を取得し、同行の同社への出資比率は100%となった。
同ビルの所有・運営を手掛ける合弁会社には当初、VCBが52%、香港の投資会社ボンデイ・インベストメンツ(Bonday Investments)が30%、地場の不動産会社セトラ・コーポレーション(Setra Corp)が18%を出資していた。同行は過半数の持分を保有していたものの、重要事項の決定には合弁相手全員の合意が必要で、実質的な支配権は有していなかった。その後、同行は2月に、セトラから18%の持分を取得し、同社への投資の取得原価は+1兆2020億VND(約72億円)増の1兆6120億VND(約97億円)となった。
さらに6月にはボンデイから残り30%の持分も取得し、計48%の取得額は約3兆2060億VND(約192億円)と推定される。同社は資本金7890億VND(約47億円)超の1人有限会社に移行し、同行副頭取のフン・グエン・ハイ・イエン氏が法定代表者に就任した。
同タワーはバクダン船着場近くのメーリン広場5番地に位置する35階建てのA+級オフィスビルだ。高さは206mで市内3番目、国内でも6番目の高さとなっている。セトラが保有していた18%の持分は、華人系の大手不動産会社VTPグループ(Van Thinh Phat Group)事件の捜査に伴い一時差し押さえられていた。今回の完全子会社化により、同行は単独で重要事項を決定できる体制となった。


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