ANAホールディングスが出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、世界の飲食をリードするレストランや目的地などを選出する「ワールド・カリナリー・アワード(World Culinary Awards)」の2026年版で、アジアの航空会社として初めて「世界最高の機内食航空会社(World’s Best Culinary Airline)」に選出された。
同アワードは、世界の観光業界の「オスカー」とも称される「ワールド・トラベル・アワード(World Travel Awards=WTA)」の姉妹賞で、HVNはエミレーツ航空(Emirates Airline)やシンガポール航空(Singapore Airlines)などの競合を抑えて受賞した。
2030年までの5つ星サービス基準の達成に向け、HVNはベトナム料理や国産農産物を活かした機内食を強化している。フォーやブンボーフエ、ミークアン、ホイアン風バインミーなどについては、上空の環境に合わせて味を調整して提供するほか、一部路線で「チャムセン(蓮に触れる)」と題した特別機内食を展開した。
西北部地方ソンラ省のイチゴやスモモ、北部紅河デルタ地方フンイエン省の竜眼(リュウガン)、西北部地方ディエンビエン省のマカダミアナッツ、東南部地方ドンナイ省のカシューナッツ、南中部地方ラムドン省のドラゴンフルーツなど、各地の特産品を季節に応じて採用し、2026年1~9月期には、同社と傘下の機内食会社が国内産の野菜・果物など2260tを使用した。
また、機内誌「ヘリテージ(Heritage)」で特産品の産地を紹介するなどの取り組みも進めている。ダン・アイン・トゥアン副社長は、国際基準の品質とベトナム独自の価値で差別化を図っていると強調した。アオザイやボンセンラウンジなどの文化要素の導入は、ベトナム文化開発に関する政治局決議第80号/NQ-TWの精神にも合致し、自国ブランドの訴求に貢献している。


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