
28日の株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大幅に上昇した一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは下落し、市場間で明暗が分かれる展開となった。
VNインデックスは大型株、特にビングループ[VIC](Vingroup)関連株の急騰が牽引したものの、指数は上昇した一方で、市場全体では下落銘柄数が上昇銘柄数を大きく上回る展開となった。
ホーチミン市場の動向と要因
HSXのVNインデックスは前日比+22.55ポイント(+1.22%)上昇し、1875.84ポイントで取引を終えた。売買代金は19兆4220億VND(約1170億円)と前日から小幅増にとどまり、相場が上昇する一方で投資家の慎重な姿勢がうかがえる。
海外投資家はHSXで約5285億VND(約32億円)の売り越しを記録し、依然として相場の重しとなっている。
セクター別および個別銘柄の動き
相場上昇の最大の牽引役となったのはVIC関連銘柄である。
ビンホームズ[VHM]は24兆6000億VND(約1500億円)規模の現金および株式配当計画を発表したことが好感され、+6.94%のストップ高となった。
これに牽引される形でビンコムリテール[VRE]も+6.94%のストップ高となり、VICも+6.32%と大幅に上昇した。
また、サコムバンク[STB]が+4.93%、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が+5.40%上昇し、指数の上昇を支えた。
一方で、エネルギー関連株には強い売り圧力がかかった。
米国とイランの停戦合意による地政学的リスクの後退を受けて原油価格が下落したため、ペトロリメックス[PLX]が▲6.93%、ペトロベトナム運輸[PVT]が▲6.91%とそれぞれストップ安となった。
また、銀行セクターではテクコムバンク[TCB]が+1.02%上昇した反面、サイゴンハノイ銀行[SHB]が▲2.03%、エクシムバンク[EIB]が▲2.24%、ベトコムバンク[VCB]が▲1.32%と売りが目立った。
PC1グループ[PC1]は業績やプロジェクト進捗への懸念から売りが先行し、▲6.90%のストップ安まで売り込まれた。
ハノイ市場の動向
HNXインデックスは前日比▲2.51ポイント(▲1.0%)下落し、249.44ポイントで引けた。売買代金は1兆1407億VND(約69億円)となった。
ホーチミン市場での大型株への資金集中とは対照的に、ハノイ市場では全般的に売りが優勢の展開となった。
今後の見通し
指数は高値圏での推移を維持しているものの、一部の大型株のみに依存した上昇で、多くの銘柄は下落していることから、専門家は投資家に対して慎重な姿勢を維持し、ポートフォリオの再評価を行うよう呼びかけている。
また、直近の相場では大型株による牽引と市場全体の流動性低下が継続しており、業績への悪影響が懸念される銘柄については厳しい売りが続いている。急な株価下落時には損切りの原則を厳格に守り、リスク管理を徹底することが求められている。


?1777382794)
印刷用ページ


