ホーチミン証券取引所がベトナム海運エージェンシー社(VOSA)のIPOを取りやめる決定を下した。その理由は、外国人投資家への売出申請が政府からなかなか認可されないため。
既に一部の外国人投資家が同社株の競争入札の申し込みをしているが、海運業界銘柄については政府の規制がまだ残っている、とホーチミン証券取引所は説明している。
同社は外国人投資家によるIPO参加に関して政府の意見を求めていたが、今のところ政府側から回答はない。元々、今年2月14日にIPOが実施されるはずだったが、その延期発表もされたばかり。
VOSAはおよそ450万株をホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所で同時に売出す予定でいた。これには国内外900名の投資家が応募し、公募倍率は7倍にも達していた。このような状況になったため、既に払い込みを行った投資家は資金を引き揚げるか、そのままずっとIPOの再開を待つことになる。
この問題は、政府による政策運営の矛盾を浮き彫りにした格好だ。ちなみに、全く同じ業種に属する総合フォワーディング株式会社(GEMADEPT)[銘柄コード:GMD]の場合には、最大49%まで外国人投資家による保有が認められている。
なお、将来的にVOSAが株式会社化を果たした暁には、資本金は1,165億ドン(約8億6,300万円)となり、政府保有分51%、従業員10.45%、残りその他という株主構成になる見通し。


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