6月26日、5,000億ドンの資本金があるペトロベトナム保険総公社(PVI)は1,000万株の第2回株式競売をハノイ市証券取引所で行う同時に既存株主へ2,500万株以上を発行することになる。
今回の新株発行の目的は8,500億ドン以上への増資と大規模投資の拡大、特にペトロベトナム運輸(PV-TRANS)のAframax型石油運搬タンカー3隻の新規造船に出資するためである。
今回、PVIの発行株式総数は3,513万5,050株、そのうちペトロベトナムへ2対1による有償増資(株価は1万ドン)の形で1,900万株を発行、PVIの幹部社員へ1対1による有償増資(株価は1万ドン)の形で27万100株を発行、既存株主(ペトロベトナムとPVI幹部社員を含まない)へ2対1による有償増資(株価は1万ドン)の形で586万4,950株を発行、そしてハノイ証券取引所を通して第三者へ株式競売の形で1,000万株を発行することになる(最低公募価格:5万ドン/株、外国人投資家落札制限:無し)。
2007年3月26日時点でのPVIの資本金は5,000億ドンであり、そのうち創立株主(政府を代表するペトロベトナム)は76%、その他が24%(幹部社員0..54%・社外株主23.46%保有、うちペトロファイナンス社が5.79%)である。海外の戦略的パートナーはいない。新株発行後の資本金は8,513億5,050万ドンとなる。
これはPVIの2007年第1次増資であり、第2次は設立株主総会決議通りに既存株主と戦略パートナーへの株式発行によって、8,513億5,050万ドンから1兆ドンへ年末に増資する予定である。
第2次増資で新株引受権を受けられるのは、第1次増資の基準日に株主名簿に記載のある株主である。第1次増資の時に競売を通して発行された新株は、2007年の第2次増資の際には新株引受権を受けられない。
今度の新株発行の目的はペトロベトナム運輸(PV-TRANS)のAframax型石油運搬船3隻新製造事業に出資(PVIの出資は約5,257億ドン)、ビナコネックスファイナンス社、ソンダファイナンス社の設立にペトロベトナムグループの内外の企業と共に出資、PVI不動産販売社、PVIファンド運用会社の創立株主として出資するためだ(3,000億ドン予定)。
PVIの経営者は、ベトナムのWTO加盟によって、国内保険会社は海外保険会社との激しい競争に直面しなければならないと考えている。
また国内市場でも銀行と保険との干渉傾向は2006年より明らかになり、サービスを供給する銀行支店が多くなり、競争がより厳しくなっている。保険市場に進出する計画を促進している銀行は多くあるのだ。
ベトナムでは保険業務自体が比較的新分野といえるため、国民の認知がまだ低く、保険商品を購入する習慣がまだ一般的ではない。これはPVIを含む保険事業者の経営に大きく影響する要素である。それに加えて、管理規定が十分に発達しておらず、保険金が横領されるケースが発生したりしている。保険業でよく見られるリスクといえる。
今回のPVIの新株発行は、市場での取引株式数を増加させることになるので、株価は市場の需給関係に影響される可能性があるだろう。その他、調達資本によって支援される石油運搬タンカー製造事業の遅延リスクなどがPVIの投資資本効率に影響を及ぼす可能性がある。
保険というのは全世界的な金融サービス事業であり、保険リスクというものは一国に限らず、リスク分散と実際の損害を分け合うためには、再保険を行うことになる。各国の保険市場は互いに影響を与え、互いに協力しながら競争する関係にある。
WTO加盟により保険分野の国際市場へ参入するということは、つまり国内保険市場での競争力の向上、そして国際基準と通例を前提とした発展を獲得するチャンスと挑戦が与えられるということに他ならない。市場が開放されることで、活動している保険会社だけでなく、活動を準備している保険会社に対しても競争圧力は大きく作用する。財務能力が高く、近代的な経営ノウハウを持っている外資保険会社はベトナム保険会社の真の競争相手となるだろう。


印刷用ページ


