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ベト株ニュース - IPO関連

  
  

株式競売、活況時期を経て(2) 完全無料ニュース

[2007/08/22 20:59 JST更新]

 最近の株式競売の売れゆきが悪い状態について、ドンラム氏は「現在殆どの個人投資家は以前より経験豊富であり、慎重に対処している。また機関投資家は戦略を持ち、合理的な価格を計算するので、高い価格では入札しない。」とコメントしている。それに加えて最近市場が昨年末と今年初めのように過熱せず、個人投資家も以前のように熱狂していない状況がある。彼らは規定03号(証券担保貸付の制限)によって資本を制限されているし、最近株式競売が成功していないのも仕方ない。
 一方、バオベト証券(銘柄コード:BVS)の副社長グエン・クアン・フイ氏は、最近の株式競売が売れゆきの悪い状態に陥っているその他の原因の1つに、株式競売を行う企業に株式発行コンサルタント会社を選定する経験が十分になかったことを上げた。威信のあるコンサルタント会社ならば、競売を成功させるに足る、ある一定の投資家をいつも抱えている。
 通常、株式競売の際に自社の投資家が株式総数の70%を買うと取り決め、外部の投資家が残りの30%を買うように調整する。全て売れない場合にはコンサルタント会社は売れない部分を買って株式競売を成功させる。
 フイ氏によると、優良なコンサルタント会社は信用や経験があり、株式競売が常に成功するためにアンダーライティングを約束しなければならないという。このことは、大変重要な意味を持っている。というのも、競売の失敗は経営戦略を保障できずや市場での威信を失うという影響を発行体である企業に与えかねないからだ。投資家も株式競売の売れゆきの悪い状態を見れば、次の再募集に進んで参加しないだろう。

投資家はより慎重に対処

 サイゴン証券(SSI)で口座を開設している投資家であるホアン・ロン氏は、市場が大幅下落したので、今は株式競売にあまり興味を持っていないと言った。彼は押し合いの競争をせず、保証金の提出もせずに、平均落札価格より非常に低い価格で株式を買うことができる。彼は、ロイヤルインターナショナル社(銘柄コード:RIC)の株を例として挙げた。この銘柄のIPO実施の際の平均落札価格は18万3,000ドン/株であったが、8月14日時点の価格は僅か14万1,000ドン/株である(7月31日の上場最初日の価格から3万3,000ドン下落した)。
 他の一部の投資家は市場が過熱した時期の押し合い競争の光景をまだ恐れているため、株式競売に参加しない。投資家であるミンニャット氏は混雑のために投票箱に入札票を入れることができなかったのに保証金を取られてしまったことがある。
専門家の予想によれば、今後証券市場が回復すれば今後行われる株式競売に良い影響を与えるとのことだ。しかし、今後行われる株式競売(大手会社を含む)の平均落札価格が以前のように高額になることはないというのが多くの投資家の見解である。

(終)


  
  
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