2) 楽観的に考えてみる
VCB株を買うのはその将来を買うという視点に立ってみる。
大部分の海外機関投資家はVCBが将来的には全面的に大きく成長すると期待している。こうした考えに基づけば、VCBはIPO(新規株式公開)後の3年間(2008年~2010年)で国営商業銀行モデルから商業株式銀行モデルへと変貌を遂げ、技術的な設備投資を集中的に行い、子会社を新設し、子会社の営業力を増強させる。しかし、現段階では活動効果の急変は望むべくもなく、期待ROEも市場の平均レベル(19%)に留まると思われている。2011年~2015年の段階になって初めて、VCBは成長を加速させ、ROEは25~30%に達する可能性がある。
更に2016年~2020年の段階では、VCBは高度成長段階を迎え、期待ROEも35%に達する見込みである。また2020年以降には、VCBは安定発展段階に入る。こうした予想に基づいて、楽観的な投資家は、割引率の選択にもよるが、VCBの株価を9万ドン~12万ドンレベルと予想している。
3) 中立的に考えてみる
VCBは過去も現在も本当に良い銀行とはいえない。いつになればVCBがシンガポールのTemasekのような大手銀行になれるのだろうか?という質問に対する回答はまだ用意されてはいない。
更に、IPO後の資本余剰金がどのように処分されるのだろうか?政府の保有率が非常に大きいことは、VCBに柔軟性低下をもたらすのだろうか?証券会社や商業銀行が数多くあり、こうしたライバル銀行がVCBのキーパーソンをハントしようと目論むため、VCBは頭脳流出に頭を抱えることにはならないだろうか?海外の戦略的パートナーとの交渉はいつまでに完了できるのだろうか?海外の戦略的パートナーが熱心に交渉に参加していない理由は株価が高すぎるからだろうか?或いは保有比率が少なすぎるからだろうか?等々の不明点もまだ多く残されている。
大方の証券会社、ファンド運用会社、他の国内金融機関及び経験豊富な投資家達は、中立的な考えを持つグループに入っていると見られている。VCB株へ投資するためには、大きな資本や長期保有が必要であるが、今後ベトナム工商銀行(インコムバンク-ICB)、モビフォン等大手企業のIPOが次々と行われるため、投資家は資本調達に際して、いろいろなと苦労することが予想されている。
中立的な考えを持つグループは必ず慎重に考え、登録締切日の直前にVCBのIPOに参加するほうが良いかどうかを決定するだろう。また仮に参加したとしても、自らの考えに従い、高い価格で入札するということはしないだろう。
平均落札価格はいくらだろうか?正式な回答は12月28日、29日あたりに出ると思われるが、現時点では、平均落札価格は高くならず、10万ドン/株~12万ドン/株の間に収まる可能性が高い、とタンベト証券では予想している。別の言い方をすれば、VCBの平均落札価格を約11万ドン程度と見ているということである。
*この記事はタンベト証券(CTCK Tan Viet)投資分析部から提供されています。
(終)
*関連ニュース:VCBの株価を3つの角度から見る(1)


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