国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)は20日、ベトナムで最も歴史のある元4大国営銀行の1行ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)との間で、融資総額2億USD(約320億円)を限度とする地球環境保全業務(通称「GREEN」)の下でのクレジットライン設定のための一般協定を締結した。
同融資総額のうちJBICの融資分は1億2000万USD(約190億円)となる。
エネルギートランジションや送電網整備を支援
同クレジットラインは、ベトナムにおけるエネルギートランジションや送電網整備に必要な資金を、BIDVを通じて融資するためのものだ。
ベトナム政府は、2050年までの温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロ達成などを目標として掲げている。また、2025年4月に策定された「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)調整版」においては、経済成長と脱炭素化の両立に向け、再生可能エネルギーの電源構成比率の大幅な引き上げや送電網整備を進める方針を示している。
両国政府が協力するAZECの推進に貢献
こうした方針を受け、ベトナム国家銀行(中央銀行)は銀行セクターにおけるグリーンファイナンスへの資金供与を加速させる考えで、BIDVも2050年の自社GHG排出量ネットゼロ達成に向けた取り組みに注力している。
JBICは今回の協定により、進出日本企業の自社サプライチェーンにおける調達電源のグリーン化などを支援するほか、両国政府が協力する「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の推進にも貢献していく。
JBICとBIDVはこれに先立つ2025年11月、ベトナムにおける脱炭素化の支援に関する覚書を締結している。JBICは今後も、地場金融機関との連携も含め、さまざまな金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能などを通じて、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していく方針だ。


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