
29日のベトナム株式市場は、主要2指数がそろって続落した。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前営業日比▲2.95ポイント(▲0.17%)安の1777.73ポイントと1780ポイントの大台を割り込んで引けた。売買代金は同▲18.3%減の12兆3384億VND(約750億円)となった。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも同▲1.40ポイント(▲0.52%)安の269.91ポイント、売買代金は同▲11.6%減の7224億VND(約44億円)となった。
時価総額の大きい銀行や不動産セクターの下落に加え、海外投資家の売り越し継続が相場の重石となった。
不動産・銀行株が下落、個別材料株に買い
セクター別では、時価総額上位の銀行と不動産がともに約▲0.5%下落し、指数を押し下げた。不動産株ではノバランド不動産投資グループ[NVL](▲6.79%)とフーニュアン・ジュエリー[PNJ](▲6.84%)が2営業日連続のストップ安となり、両銘柄を合わせて1億株超の売り残を残した。関係者の株式売却動きや財務懸念が売り材料視された。
チュオンタイン木材加工[TTF](▲6.75%)やティエンレン鉄鋼グループ[TLH](▲6.80%)もストップ安となり、コシ[KOS](▲6.91%)は7営業日連続のストップ安となった。
一方、金融サービス株はまちまちで、資本増強が認可されたEVF総合ファイナンス[EVF](+0.44%)やVPバンク証券[VPX](+2.0%)が買い進まれた。
また、朝方に安値をつけたペトロベトナム総合サービス[PET](+5.88%)が急反発したほか、太平洋石油運輸[PVP](+5.04%)、ベトナムゴム工業グループ[GVR](+3.42%)、リー冷蔵電気工業[REE](+3.40%)、DIC不動産[DIG](+3.25%)、ドンフーゴム[DPR](+3.20%)、ベトナム航空[HVN](+2.93%)、エクシムバンク[EIB](+2.09%)が上昇した。
海外勢の売り越し継続と今後の見通し
海外投資家はHSXで3872億7038万VND(約23億円)の売り越しとなり、5営業日連続の売り越しを記録した。銘柄別ではVPバンク[VPB](0%)が2491億VND(約15億円)の売り越しと集中したほか、ホアファットグループ[HPG](+0.50%)やアジアコマーシャル銀行[ACB](▲0.24%)が売られた。
一方、ペトロベトナム運輸[PVT](+6.40%)やペトロリメックス[PLX](+2.39%)は買い越された。
HNXではペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](+2.10%)やベトナム工業団地都市開発[IDC](+0.30%)を中心に200億VND(約1億2000万円)の買い越しとなった反面、CEOグループ[CEO](▲0.91%)が売られた。
市場ではFTSE Russellの新興国市場格上げに伴う中長期的な海外資金流入(50億~60億USD=約7900億~9400億円)への期待が下支え要因として意識される。しかし、短期的には海外勢の売り越しや10~12月に控える社債償還リスク(約81兆6000億VND=約4900億円)が上値を抑えており、当面は1715~1756ポイントのサポートラインや200日移動平均線を意識した揉み合い展開が見込まれる。


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