この調査は、世界計60か国の消費者を対象に実施されたもの。同指数は100が「楽観」と「悲観」の分かれ目で、ベトナムは2011年から2014年第2四半期まで100ポイントを下回っていた。同調査が開始された2006年第1四半期以降のベトナムのCCI最高値は、2010年第2四半期に記録した119ポイント。
ニールセンによると、「余剰金の使い道」についてベトナムでは消費者の77%が「貯蓄」と回答。東南アジア6か国(インドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、シンガポール、ベトナム)の中で最高水準となった。なお、日本は58%だった。また、「貯蓄」以外の使い道としては、◇「旅行」:40%、◇「買い物」:35%、◇「借金返済」:19%、◇「証券投資」:18%などとなっており、特に「証券投資」に充てると回答した割合は東南アジア6か国の中で最も低かった。
更に、2014年は調査対象となったベトナム人の86%が前年よりも家庭内での支出を抑えるために節約を心掛け、60%が家庭外でも娯楽を控えて節約をしたと回答している。
一方、「ベトナム経済は低迷している」と回答した割合は前期比▲19%減の58%に留まり、CCIが2期連続で上昇していることも含めてベトナム人は国内経済に安心感を抱いていることが分かった。
なお、「今後半年間で最も心配なこと」について、ベトナム人の回答割合が最も高かったのは「健康」。続いて、「家計」や「就職」などとなっている。