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取り付け騒ぎの銀行にゼロ金利特別融資、金融機関法改正草案 完全無料ニュース

[2023/04/21 19:12 JST更新]


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  ベトナム国家銀行(中央銀行)はこのほど、金融機関法改正草案を政府に提出した。草案には、商業銀行が取り付け騒ぎに直面した場合のゼロ金利による資金借り入れ措置について規定する条項が盛り込まれている。

  草案によると、取り付け騒ぎに直面してデフォルト危機に陥ったり、累積赤字額が資本金と各種準備金の合計額の20%を上回ったりした商業銀行は「早期介入対象」となる。

  対象となる商業銀行は、中央銀行の指示のもと、ベトナム預金保険(DIV)、ベトナム合作社銀行(Co-opBank)、および他の商業銀行などから「ゼロ金利の特別融資措置」を受けることが可能となる。

  一方、「ゼロ金利の特別融資措置」に協力する銀行は、年利0%の基準貸付利率(リファイナンスレート)で中央銀行から資金を借り入れたり、預金準備率の半減といった支援を受けたりすることができる。

  現行規定では、特別融資措置を受けられるのは、特別監視対象に指定された商業銀行に限定される上、金利についても明確には規定されていない。

  今回、「ゼロ金利の特別融資措置」が草案に盛り込まれた背景には、サイゴン商業銀行(SCB)、米国のシリコンバレー銀行(SVB)、シグネチャー銀行(Signature Bank)の取り付け騒ぎや、スイス金融大手クレディ・スイスの経営危機が発生していることがある。中央銀行は早期介入により金融市場の安定性を維持したい考えだ。


  
  
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