再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、国営ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン=TKV)傘下のビナコミン電力[DTK](Vinacomin - Power Holding Corporation)と共同で行う、ビナコミン電力の所有する石炭火力発電所でのバイオマス混焼に関して、東北部地方タイグエン省のカオガン石炭火力発電所(57.5MW×2基)において、20日にバイオマス燃料(木質ペレット)の投入を開始し、バイオマス混焼試験を開始した。
この混焼試験は、2022年9月にビナコミン電力との間で調印した石炭火力へのバイオマス混焼などに関する覚書と、2025年6月に締結した覚書の付録書に基づき実施するもの。
これに先立つ2025年9月から11月にかけて、東北部地方ランソン省のナーズオン石炭火力発電所(55MW×2基)でベトナム初のバイオマス混焼試験を行った。混焼率20%までの木質チップによるバイオマス混焼を実施し、効率的なバイオマス燃料搬送などについても知見を得た。
2基目となる今回の混焼試験では、57.5MW×2基のうちの1基を対象に、バイオマスを最大20%まで混焼する。
イーレックスは、混焼試験の結果を踏まえ、2026年度からベトナムでの石炭火力へのバイオマス混焼事業の開始を目指す。


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