全国の20以上の空港を管理・運営するベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は、東南部地方ドンナイ市で建設中のロンタイン国際空港(第1期)を2026年12月1日に開業する目標を明らかにした。開業に向けて、建設工事や各種システムの検証が最終段階に入っている。
インフラ整備と試運転の進捗
ACVは各請負業者に対し、9月までに建設工事を完了するよう指示している。旅客ターミナルは11月中に試運転を実施する予定だ。運用準備として、9月から段階的に施設の検証を行い、11月に総合テストを実施し、12月の開業に備える。
運航路線の段階的移行と優遇措置
ホーチミン市タンソンニャット国際空港からの航空路線の移行は3段階で実施される。
第1段階(2026年12月~2027年3月)では、新規の国際線や貨物便の乗り入れを促す。全日本空輸(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)や国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)が、初期段階から中国やフィリピンへの国際線、ハノイ市などへの国内線を運航する見込みだ。
その後、長距離国際線などを順次移行し、2028年3月末までには大半の国際線がロンタイン国際空港に集約される。
また、開業初期の利用を促すため、航空関連料金を▲20~50%引き下げる優遇策や、タンソンニャット国際空港での発着枠(スロット)を保持する措置も提案されている。
アクセス環境の課題
一方、ロンタイン国際空港へのアクセス環境の整備が急務となっている。現在、同空港とホーチミン市を結ぶ主要道路は渋滞が常態化しており、ACVは関連する高速道路の拡張や環状道路の早期開通を求めている。
開業時には、ドンナイ市内の主要拠点やホーチミン市と結ぶ複数のバス路線の運行も計画されている。
ロンタイン国際空港プロジェクトの投資総額は160億USD(約2兆6000億円)を超える。最終的な年間旅客処理能力は1億人に達する見通しで、ベトナムの新たなハブ空港として機能することが期待されている。


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