
14日のベトナム株式市場は、前日の急落から一転してエネルギーや銀行、小売セクターの主力株に買いが入り、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックス、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスはともに反発して取引を終えた。一方で市場全体の流動性は大きく低下し、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大きく上回るなど、投資家の警戒感は根強い状態となっている。
インデックスと売買代金の動向
HSXでは、VNインデックスが前日比+6.09ポイント(+0.34%)上昇となる1806.63で引けた。市場全体の売買代金は14兆2616億VND(約880億円)にとどまり、前日比で▲34.6%減少した。HNXでは、HNXインデックスが同+5.44ポイント(+1.86%)上昇の297.34となった。売買代金は同▲40.2%減の1兆612億VND(約65億円)だった。
海外投資家は両市場を中心に約1580億VND(約9億円)の売り越しとなり、ヴィエティンバンク[CTG]やビングループ[VIC]、VPバンク[VPB]などに売りが集中した半面、ペトロベトナム製油石化[BSR]やフーニュアン・ジュエリー[PNJ]、サコムバンク[STB]などには買いが入った。
セクター別および大型株の動向
エネルギーセクターが相場の牽引役となり、セクター全体で+4.79%の力強い上昇を見せた。また、銀行セクターもベトコムバンク[VCB]やベトナム投資開発銀行[BID]などが買われて+0.60%上昇し、指数を下支えした。小売セクターも堅調な推移となり、PNJが+6.96%と急騰したほか、テーゾイジードン投資[MWG]も上昇した。証券セクターはVIX証券[VIX]やVNダイレクト証券[VND]を中心に買いが入り、全体で+0.05%のプラスを確保した。
対照的に不動産セクターは軟調で、ビングループ[VIC]やビンホームズ[VHM]、ビンコムリテール[VRE]などの大型株が下落し、セクター全体で▲0.85%のマイナスとなった。また、FPT情報通信[FPT]を中心とするソフトウェア関連株も売り圧力に押され、セクター全体で▲0.32%の下落となった。
要因・背景と今後の見通し
この日の反発は前日の大幅下落を受けた自律反発の側面が強い。市場の流動性が低下している背景には、買い需要の弱さに加えて、7月末に迫る米国の対ベトナム「150日関税」措置の期限を控えた警戒感や、一部銘柄でのマージンコール発生に対する懸念があり、投資家は慎重な姿勢を強めている。
前営業日である13日にはマクロ要因の悪化や利益確定売りによりVNインデックスが大幅に下落し、銀行や証券セクターが相場を大きく押し下げた。直近数営業日にわたって主要セクターを中心に売り圧力が優勢となる場面が続いており、長期的な下値支持線(MA200)や、1750から1780ポイント付近を試す展開が予想される。投資家に対しては、反発局面上での持ち高調整を進め、新規の押し目買いを控えるとともに、ファンダメンタルズが堅調な銘柄に絞った慎重な投資戦略を徹底することが推奨されている。


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