
13日のベトナム株式市場は、新たな相場材料に乏しく、売買が手控えられる中、終日方向感を欠く展開となった。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前営業日比▲1.56ポイント(▲0.09%)安の1719.42ポイントと5日続落した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも同▲0.44ポイント(▲0.17%)安の264.25ポイントと反落した。
HSXの売買代金は13兆1622億VND(約800億円)と前営業日比でほぼ横ばいにとどまり、HNXの売買代金も6831億VND(約42億円)と低水準にとどまった。
一部銀行株や材料株が買われるも幅広い銘柄が下落
HSXでは主力株の値動きがまちまちとなった。マサングループ[MSN]が▲2.74%、サコムバンク[STB]が▲1.94%、LPバンク[LPB]が▲2.36%と下落して相場の重石となった一方、HDバンク[HDB]が+2.21%と反発したほか、テクコムバンク[TCB](+1.07%)やビングループ[VIC](+1.37%)が買われた。
個別銘柄では、株価の乱高下が続くフーニュアン・ジュエリー[PNJ]が+5.79%と急伸し、ビンズオン交通建設[BCE]は+6.92%でストップ高となった。一方、担保処分に伴う売り注文が大量に残るコシ[KOS]が▲6.96%でストップ安となったほか、物流関連株のベトテル郵便[VTP](▲2.76%)や水産関連株のナムベト水産[ANV](▲4.32%)などが軟調だった。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が+10.0%のストップ高となって指数を下支えしたものの、クオックザン(国民)銀行[NVB]が売り込まれて▲9.70%のストップ安となり、指数を押し下げた。
海外勢は15日連続売り越し、高金利環境が株価の上値を抑制
需給面では、海外投資家が全市場で4680億VND(約29億円)を売り越し、15営業日連続の売り越しとなった。HSXではFPT情報通信[FPT]を1070億VND(約6億5000万円)売り越した一方、HDバンク[HDB]を440億VND(約2億7000万円)買い越した。HNXではペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]などの売り越しが膨らんだ。
市場の見通しについてメイバンク証券は、主要企業の7~9月決算では、全体として予想を上回る増益が期待されるものの、高金利環境の継続や世界的な金融引き締め、原油価格の変動、米国の追加関税リスクなどが10~12月の株式市場の重石になると分析している。
現在、VNインデックスの実績株価収益率(PER)は12.7倍(VICを除くと10.6倍)と割安な水準にあるものの、12か月物定期預金金利が年7.5~8%と高水準で推移しており、株式市場からの資金流出圧力が続いている。
直近の市場動向
前営業日の12日には国内鋼材価格の安定を背景に鉄鋼株や建設株に見直し買いが入ったものの、大型不動産株などの下落が響き、VNインデックスは4日続落となった。また、前週末の9日にストップ高となったフーニュアン・ジュエリー[PNJ]が12日には一転してストップ安となるなど、個別材料株の激しい乱高下が続いていた。
足元では強い売り圧力は和らいでいるものの、積極的な押し目買いも見られず、当面は主力株の底固めと売買高の回復が焦点となる。


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