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ベト株ニュース - 市場概況

  
  

目論見書と信頼 完全無料ニュース

[2007/05/28 20:29 JST更新]

 透明性の確保された市場では投資家は正確な財務分析によって会社の財務状態と成長性を評価することが出来る。
 ある会社の株を購入する決定を出す前に大切なことの一つは、その会社の財務状態を分析することだ。しかし、多くの投資家は情報の正確性を心配している。目論見書の数字は正しいのだろうか?財務諸表は本当に正確なのか?
 言うまでもなく財務諸表が事実を反映していなければ重大な損害を発生させる。通常、最もよく行われる財務諸表の粉飾は、株価の下落を避けるために赤字を黒字に変更することだ。それによって投資家に偽の関心を与えてしまうのだ。
 最近スキャンダルになっていたのは日本のビルゲイツと呼ばれる有名な経営者である堤義明氏が有価証券報告書に虚偽記載を行ったことが発覚、告訴されたことだ。
 もっと有名な事件といえば、パルマラットグループが資産評価を高くしすぎたため、巨額な損失が隠蔽され、株価にパルマラットの実質価値を反映されなかった、というものがある。
 しかし、最も重大なのはアメリカ第7位の巨大企業グループであったエンロンの破産事件である。エンロンは子会社約3,000社を設立することによって、220億ドルの負債を隠し脱税を行ったのだ。エンロンの財務報告上のマジックはすごく複雑で、アメリカ証券取引委員会(SEC)を長い間に欺き続けた。この事件を起こした要因の一つは、会計監査会社及び金融コンサルタント会社の監督責任が不足していたことだ。
 この事件以後世界的な企業であるマイクロソフト、GE、ゼロックスなどは自社の会計活動を根本的に見直すことになった。
 現在、ベトナムでは公開前の企業について投資家の手に入る情報は目論見書だけである。しかし、その目論見書の数字には不注意なミスが多く見受けられるのだ。
 投資家は財務指標に基づいて自分の観点でそれぞれの企業の評価をし、分析結果を導き出すが、目論見書の数字が正しくなければ、財務分析の意味がなくなってしまう。
 国際市場では、財務報告の正確性は、会計監査法人若しくは会計監査員に監査される他、審査権を持ち、証券市場のシャーロック・ホームズと呼ばれる会計監査機関(アメリカではSEC)によって監査されている。
 また、アメリカには有名なファイナンスアナリストであるホワード・シリット氏がいる。彼は会社の財務を分析しその分析レポートを毎月に投資家に売っている。シリットが発行する財務分析レポートの値段は1万ドル/年である。投資家のシリットに対する信頼は、シリットのブラックリストに載っている会社の株が25%下落したことによって推し量ることができるだろう。シリットのブラックリストに載っている会社の内、その後に破産した企業もあるのだ(Worldcom, Sunbeam等)。
 ベトナムでは、政府は正義感を持って独立して行動する会計・情報監査システムを至急に作る必要があると思われる。そういう機関が財務報告の誤り(不正)を発見することで、投資家に対して証券市場の透明性と公平性を確保することができるようになるのだ。


  
  
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