海外投資家は、ベトナム株式市場に上場している銘柄の株価が割高ではないのかということに特別に関心を抱いている。ビナキャピタルのダイレクターであるAndy Ho氏は、市場の株価上位20銘柄のPERは概ね40倍となっていて、一部の国と比較した場合はかなり高いものになっていると指摘した。一方でNextviewグループの社長Stephan Lai氏は、ベトナム株式への投資とは、将来への投資であると語った。ベトナムの経済基盤や現在非常に良い業績を上げている企業の安定的発展のための投資であって、短期的なものではない。そうして初めて実益が見えてくる、と。
こうした中で、ダン・ティ・ホアン・イエン・タンタオグループ会長は他国との違いとしてベトナムの会計システムを取り上げた。たとえば企業の実際の資産は大きなものであっても、簿価として正しく評価されていないのが通常だという。最も価値が高い資産といえば土地だが、多くの国営企業ではその土地の評価が実際の価値よりも低いのだ。ところがこれが株式会社化に際しての金の卵になるという。
低く評価された土地を巡って投資家は我先に株を求めることになる。結果株価上昇を招くわけだ。しかしこれはまだ有形資産であって、商標などの無形資産はすっかり忘れられているのが現状だ。
このようにみると株価が必ずしも割高なのではなく、理由があって高くなっていると考えることもできるだろう。


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