1) ファンダメンタルズ
先週、アメリカの経済が信用危機に直面していたにもかかわらず、世界経済の第3四半期の成長率が3.9%に達した(ここ1年での最大成長率)というニュースは大きく取り上げられた。しかし、アメリカ投資業界はアメリカの経済が2007年末には低迷してしまうと心配したこともあり、この積極的なニュースも彼らを楽観させることはなかった。
一方ベトナム証券市場も調整局面を迎えている。2007年末が上げ相場になるという期待も、インフレ率の高さ、証券担保貸付の引き締め、大手企業のIPO(新規株式公開)の遅延など、消極的な情報の影響によって日に日に萎みかけている。
ベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPOに投資業界は未だに待たされ続けてている。一部の企業の上場や鞍替え上場といったニュースは市場を活性化させる。しかし、調整傾向がまだ市場の主な傾向であるといえるし、今後も長く続く兆しがある。
2) ホーチミン証取
※ テクニカル分析
中期的に見ると下落傾向が出現している。サポートする積極的な要素が足りないため、「フラッグ」モデルは完全に出現出来なかった。短期的に突破できない抵抗レベルは1,113ポイントである。又向かっている直近の支持レベルは980ポイントである。
先週インデックス線は続落し、ボリンジャーバンドのロワーバンドの付近に接近、またボリンンジャーバンドが広がって下に向かっていることは、下落傾向がより積極的なシグナルが出るまで継続するということを表している。一方、10営業日移動平均線と14営業日移動平均線はインデックス線の上で動き、その間隔を広げている。下落傾向が継続することはここでも示されている。
ここ1ヶ月、RSI線とMFI線とインデックス線との間隔が広がってきている。これは需要力が大きく減少し、市場へ流入する資本が少なくなって来たことを表している。
方向性指数ADXは先々週比余り変わらず、20~40のレベルで推移している。DI-線がDI+線を下から上へ交差したが、これも下落傾向に変化がないことを表している。
しかし、先週末に現われた1つの楽観的なポイント(はっきりそうともいえないが)は、ストキャスティックス線がシグナル線を下から上に交差したことである。「買い」のシグナルを表している。
今週は急激な変化は多くないと予測される。
※ 市場評価
先週VNインデックスは反発した日がなく、続落して引けた。VNインデックスは1,018.29ポイントに下落し先々週比48.34ポイント(4.53%)下げた。
先週は先々週と同様に需要が減少し、供給が増加した。具体的に見ると、1日の平均需要は1,990万株に達したが、前週比では140万株減少した。1日の平均供給は2,280万株に達し、先々週比180万株の増加であった。
現在の下落傾向の中にあっては、投資家が売りを拡大することは市場をより下落させる。更に世界の経済状況、及び燃料(石油、ガソリン)価格の上昇は、全世界の投資家を心配させ、ベトナム証券市場へも小さくない影響を与えている。
近い将来に限れば、市場が回復する兆しは多くはないと言える。
※ アドバイス
投資家は利益があれば株を売却し、また合理的な価格でロスカットを選択する方が良いかもしれない。ただし、投げ売るという心理を克服することが大切だろう。こういった心理が連鎖すると、市場は更に下落しかねない。
他方で、株価が大きく下落したなら、潜在的な発展力がある銘柄を購入することを検討すべきだろう。
(2)に続く
*これはタンロン証券(CTCK Thang Long)による参照レポートです。


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