上場したとたん続伸した銘柄もあったが、上場後、株価が急落する銘柄もある。こうした株価の動きは投資家心理に消極的な影響を与えている。原因は上場企業が上場初日の取引基準株価を投資家が納得するような合理的な株価より高く設定していることにある。
第5建設株式会社[銘柄コード:SC5]やタインコン縫製株式会社 [銘柄コード:TCM] 、ビタコ・タンカー[銘柄コード:VTO]、バリア・ブンタウ住宅開発[銘柄コード:HDC]、カントー農業技術資材株式会社 [銘柄コード:TSC]、ビンコム[銘柄コード:VIC]は上場後続伸してきた銘柄である。
・10月18日に上場したSC5社の株価は上場最初日の取引基準価格の16万ドンから連続7営業日に亘り続伸し、25万5,000ドンに上昇した。
・10月15日に上場したTCM社の株価は上場最初日の取引基準価格の4万5,000ドンから連続18営業日に亘り続伸し、10万ドンに上昇した。
・10月9日に上場したVTO社の株価は上場最初日の取引基準価格の7万5,000ドンから連続4営業日に亘り続伸し、10万2,000ドンに上昇した。
・10月8日に上場したHDC社の株価は上場最初日の取引基準価格の7万ドンから13営業日に亘り続伸し、14万8,000ドンに上昇した。
・10月4日に上場したTSC社の株価は上場最初日の取引基準価格の4万ドンから18営業日に亘り続伸し、10万2,000ドンに上昇した。
・9月19日に上場したVIC社の株価は上場最初日の取引基準価格の11万9,000ドンから連続6営業日に亘り続伸し、15万7,000ドンに上昇した。
ベトナム電気建設株式会社 [銘柄コード:VNE]やペトロベトナム総合サービス株式総公社 [銘柄コード:PET]、ロイヤル・インターナショナル株式会社 [銘柄コード:RIC] など、これ以前に上場した銘柄も急騰していた。
新規上場銘柄によって市場での取引銘柄数が増加したことで、投資家はより多くの選択肢を持つことできる。企業は資金調達を効果的に行うことができる。従って市場を活発にしてくれると考えられている。
こうした市場の動きは、OTC市場で取引されている企業の上場を催促することにもなる。
しかし、上場すれば必ずしも株価が上昇するわけではない。
11月5日に上場したベトロベトナム化学肥料社[銘柄コード:DPM]の場合、上場初日の取引基準価格は10万ドン/株だったが、上場後4営業日続落した。長いことDPM株にしがみついて来た株主が、上場後のまだ高い株価で一斉に売却したことが株価続落の原因だった。
今年の5月末に行われたIPO(新規株式公開)でのDPMの平均落札価格は僅か5万4,000ドンだった。その後6万ドン台が続き、ホーチミン証券取引所に上場するというニュースが出た後、株価は急伸した。上場初日の取引基準価格が10万ドンであるという情報が流れた後には、株価は12万ドンに急騰した。こうした過熱しすぎたOTC市場での株価に基づいて取引基準株価が設定されたからこそ、上場直後に売りを浴びることになったのである。
DPMと同じく、11月1日にハノイ証券取引所に上場したチュオンズオン投資建設株式会社[銘柄コード:CDC]は上場初日の平均株価28万2,700ドンから6営業日続落し、11月9日には18万3,000ドン/株(29.7%減)をつけた。
上場前のCDCのOTC市場での株価はおよそ10万ドンであり、上場前の1ヶ月の間、ほとんど取引されていなかった。そのCDCが急に25万1,000ドン/株に上昇するのはおかしい。誰もがそう思い出したことで続落した考えられる。12~15万ドンという株価がCDCの合理的な価格ではないだろうか。


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