記者) インフレや消費者物価指数(CPI)の上昇スピードについての情報は証券市場へどのように影響を与えていますか?
ハイ総書記) 最近のインフレやCPIの上昇率は高いものになっていますが、管理範囲内には収まっています。ただインフレやCPIの上昇率が企業へ大きな影響を与えるという報道は行き過ぎに思えます。
実際にはインフレ自体は避けることは出来ません。特にベトナムのような国際市場に参加し急速に発展している経済において、インフレは経済成長と共にあるものですから。CPIの上昇も需要力の増加を表す一つの指標であると言えます。
企業が公開したばかり業績は全般に順調で、成長過程において、インフレとCPIの上昇が企業の活動へ消極的な影響を与えたということが示されているわけではありません。一方、政府はこの問題を解決するためのマクロ政策を既に立てています。
記者) 今度のベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPO(新規株式公開)は市場へどのように影響しますか?
ハイ総書記) 通常海外ファンドは資本を調達する時に、発展途上国が急速に成長を遂げるための血液となる金融・銀行分野への投資を目標としますから、VCBのIPOは国内投資家よりも海外投資家にとって有意義深いものだと言えるでしょう。サイゴン商信銀行(銘柄コード: STB)の外国人保有率の不明確のまま取引が進められた件*では、海外投資家にとっての銀行株の魅力が改めて示されたと言えます。
ただし実際には、上場している銀行銘柄(STBとACB)では、国家中央銀行へ申請する手続きをした上で、ある程度の比率を戦略的パートナーが株式が取得していますから、海外投資家が銀行へ投資するということは容易なことではありません。
ですから、VCBのIPOは海外の金融投資機関数百社にとっては千載一遇チャンスだと言えるでしょう。しかし、発行株式数も、資本金の6.5%という数字では、機関投資家の需要力に対して非常に少ないと言えるでしょう。
+良い情報があっても説明が不明確であったり、問題の1面のみに注目し過ぎていると、投資家、特に経験が貧しく情報の本当の価値を把握することができない投資家へ悪い影響を与えます。特にそれらの説明が繰り返し行われる場合には、情報の圧力がより大きくなり、投資決定へ影響してしまうことになります。
(終)
*関連ニュース:STB:外国人保有枠計算違いも取引は成立
市場を回復させるために外国人保有枠を拡大するべきか?(1)
市場を回復させるために外国人保有枠を拡大するべきか?(2)
市場を回復させるために外国人保有枠を拡大するべきか?(3)
情報の圧力(1)


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