2007年度の消費者物価指数(CPI)が2桁のレベルに上昇するという予測は証券市場へどう影響するか?
証券市場が現在のような難しい段階に入っている背景には、2007年度の消費者物価指数(CPI)が2桁のレベルに上昇するという予測が投資家を心配させているからだと、指摘する向きもある。
アジア商業銀行証券(ACBS)で口座を開設した投資家のレー・タイン・ホン氏は、自分はスイングトレーダーではないので、インフレ率が更に高くなるという専門家の予測を聞くと、株の購入を続けるべきかどうか迷ってしまう、と語った。他の多くの投資家もホン氏と同じような心境だという。
証券経営分析協会のグエン・タイン・キー総書記は、「これから年末までCPIが上昇するのは、ガソリン価格が引上げられるためであって、決して流通している金が余っているためではない。そのため、国家中央銀行が市中からお金を回収して金融引締めを図るという可能性は少ない。」とコメントしている。同氏によると、CPIが上昇しても、預金金利が大きく上昇しなければ、証券市場への影響は限定的であるとした。
「理論的にはCPIは証券市場へ直接大きな影響を与えるものではありません。CPIが高すぎ、国家中央銀行がインフレ抑制を図るために、公開市場操作を行う場合に限り、証券市場にも影響が現われるでしょう。また、預金金利が大きく上昇すれば、投資家は証券市場から資本を回収し預金することを検討することになります。」と、研究者の立場として、ゴ・チー・ロン助教授はより詳しく説明をしてくれた。また、ロン助教授は、現時点では長期投資を目指す投資家の数が少なく、殆どの投資家はスイングトレーダーであるために、インフレの影響は非常に限定的になる、とコメントした。
経済専門家であるレ・ダン・ゾアン博士も、インフレと証券市場は関係はしているが、直接的なものではないとした。博士は、「証券市場への投資を決定することは利益率によります。現在証券市場の利益率は吃驚するほど非常に高いと言ってよく、証券市場へ投入されている資本が非常に大きい割りには、供給はまだ限定的です。」と指摘した。
更にゾアン博士は、「インフレ率が高く証券市場はある期間増減するにもかかわらず、長期的に見れば証券市場は成長すると言えるでしょう。特に今後一部の国営大手企業がIPO(新規株式公開)を行います。インフレ率は証券市場の利益率に比べれば、非常に低いはずです。」とコメントしている。
国家中央銀行の金融引締めに関してはゾアン博士も、影響はあるが、現在大手国営企業の株取得を待っている海外の資本は非常に大きく、証券市場の利益率が非常に高いと見込まれているため、国家中央銀行が金利引き上げによって資金を回収しても、大口投資家や機関投資家への影響は大きなものにはならない。ただし、当然国内投資家や個人投資家は影響を受ける可能性がある、と回答した。


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