市場は予測しづらい多くの要素から影響を受ける。そのためか、ここ1ヶ月の市場に関する多くの予想は的外れなものになってしまった。そして、現在ではこの市場傾向が2008年に入っても続くと予想されている。
11月中旬時点では、多くの専門家や経験豊富な投資家は上場市場が12月初頭から回復すると予想していた。理由としては、全ての悪い材料が11月中に出されていたため、というものであったり、12月に入れば、ベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPO(新規株式公開)の最低公募価格や登録株式数、上場企業の利益等についての情報が明らかになるから、であったり、又下落相場が反発し、毎年の周期に従って回復する、などが上げられていた。
しかし、こうした予想は不正確で、12月前半から市場は続落した。サイゴン証券(銘柄コード:SSI)、アジア商業銀行(銘柄コード:ACB)、ホアファット(銘柄コード:HPG)、サコム通信ケーブル(銘柄コード:SAM)等の銘柄は大きな利益を達成し、高い比率で無償増資を行う発表をしたにもかかわらず、株価は上昇せず、却って下落した。
現時点では、クリスマス後には市場は回復するという意見が多くある。しかし、これらの予測は、市場が抵抗レベルまでく下落しているので、必ず反発するという感覚的な考えだけにしたがっており、市場へ大きく影響する要因を含んでいるわけではない。
雑誌「証券投資」の記者との会談で、一部の専門家は市場の動向がより予測しづらくなっていると明かした。国際証券のグエン・タイン・タム・ブローカー部長は、「今年は市場が毎年のサイクルとは違った変動を見せました。恐らく2008年にはこれまでにはない動きが見られるでしょう」と語った。例えば、これまでは多くの理由から、市場は4月には軟調となると考えられてきたが、2008年第2四半期にVCBが上場するのであれば、市場は新しい傾向に従って動いて行くだろう。
現時点で市場が回復すると期待する根拠は、これまで株価が主に心理的な理由で下落してきたから、という考えに基づいている。投資家の心理面が良化し、海外金融機関が市場に対して楽観的な評価を出せば、市場は回復する、と考えられている。
ただし、ロンベト証券のグエン・チー・チュン・ブローカー部長は、現在が買い場だと言えるが、全ての資本を一気に投入するではなく、少しずつ買い足して行くことが望ましいと語った。
(2)に続く


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