2007年12月中旬には、海外投資家のベトナムの上場市場と未上場市場への投資総額は、200億ドル近くに達したとされている。これは、国家証券委員会が国内外の証券保管メンバーの報告に基づき統計した数字である。国家証券委員会によれば、この200億ドルのうち、76億ドルが上場株へ、残りは未上場株へ投資されているという。2006年末時点でのベトナム証券市場への海外資本投資額がおよそ23億ドルだったことからすれば、2007年は外国間接投資(FII)の調達に関して飛躍的な年であったと言えるだろう。
更に今年のFII資本の大きさを表す比較がもう一つ。計画投資省の海外投資局の統計は、2007年にベトナムへ流入した外国直接投資(FDI)が203億ドルに達し、これまでの記録となったことを報告している。これは海外投資法を実施して来た20年間の様々な改革の成果であると言える。しかし量的には2007年のFIIがこのFDIの203億ドルに肉薄していたということなる。
この結果は2007年の証券市場の大きな成果を表している。しかし一方では、証券市場における海外資本の吸収やその管理に関して多くの問題があることが指摘された。特にこの1年で様々な意見が出されたにもかかわらず、何の政策変更も見られなかったのが、外国人の株式保有枠(ルーム)に関する問題だ。
1) WTO加盟及び外国人の株式保有制限
2007年1月11日にベトナムはWTO(世界貿易機構)の150番目メンバーとして正式な加盟国となった。こうしたこともあってベトナムへ投入される海外資本が飛躍的に増加した。2007年全体で数百億ドルに達したFDIとFIIは、多くの企業の経営改善を促進し、証券市場の新しい優位性を確立し、ベトナムの経済発展に対して大きく貢献したと言える。
(2)に続く


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