会員ログイン ID   パスワード

会員登録・延長手続 パスワード確認  IDとパスワードを記憶させる
ベトナム株情報 > ベト株ニュース > 市場概況 > 株式競売、人気にならない理由は?(2)

ベト株ニュース - 市場概況

  
  

株式競売、人気にならない理由は?(2) 完全無料ニュース

[2008/01/25 20:59 JST更新]

 ベトナム企業の2008年の資本調達チャンスについて考えてみると、それも簡単なことではない、と海外専門家は見ている。VinaSecurities証券のFiachra Mac Cana社長は、世界金融市場は順調とは呼べない方向に変動していると捉えられており、多くの投資家が懸念を示している。それがベトナムへの間接投資縮小へと繋がる可能性もある、とコメントしている。クレディスイスのLito Camachoアジア地域副会長もこのコメントに同調している。同副会長は、ベトナム証券市場へ投資する海外ファンドの資本調達は、国際金融市場の動きから大きな影響を受けることを肯定している。

 状況も変わって、投資家もより知恵をつけている。そのために、すぐにこうした疑問を持つ。なぜ企業は何がなんでも高い価格設定(最低公募価格)で資本調達しようという、古い考えに縛り付けられているのだろうか?

 先日、株式競売に失敗したある建設資材企業の責任者は、自分たちにはこうした分野に経験もなかったので、証券会社へコンサルタントを頼み、彼らに任せっ放しだったことを明かした。一方、証券会社は、管理当局のガチガチの規定が企業の資本調達を硬直化させていると説明している。株式競売の最低公募価格や引受価格は、国家証券委員会へ書類を提出する時に決定されなければならない。しかし、ただでさえ市場傾向は変化する上、書類提出から認可までの期間が2~3ヶ月になる場合もあり、こうしたことが最低公募価格が市況にそぐわないケースが頻発する原因になっている、という。

 一方、大手企業としたところで、IPO(新規株式公開)を行うのは全く楽なことではないと主張している。サイゴンビール・アルコール飲料(サベコ)社の関係者筋によると、コンサルタント会社は4万ドンという最低公募価格を提出していたが、管理当局の指導を求めたところ、最低公募価格が7万ドンと決定されたのだ、という。IPO実施時期についても納得のいかないものであり、困ったのはサベコの方である、とも。

 どの証券市場にも発行と流通の機能があり、企業が生産経営を拡大し投資家へ付加価値をもたらすからこそ、資本を調達することができる。流通においてはものは生まれず、ある人から他の人のポケットへ流れていくばかりであるが、証券流通が活発になれば、証券発行も活性化する。大手企業のIPOが成功すると、今度はそれが流通に刺激を与えるだろう。但し、成功するとはどういう意味だろうか?ペトロベトナム化学肥料(銘柄コード:DPM)のIPOは成功したのだろうか?

 IPOが終わった時点で、その価格で売却するというのは、国家資産が失われることだという意見があったが、現時点では多くの大手企業がDPMのIPOのような結果を希望している。全ての株式を最低公募価格を上る価格で売却することができ、海外の戦略的投資家も参加し、落札した投資家も心配することがない、というのがIPOの成功を証明する要素ではないだろうか。市民の遊休資本は非常に大きく、海外投資家の資金も潤沢に準備されている。そして商品も良いのだが、肝心の売価が高過ぎて、売り手と買い手がなかなかマッチングできない、今はそういう状況が続いている。

(終)


  
  
印刷用ページ