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不動産、金、或いは証券市場?(2) 完全無料ニュース

[2008/02/22 21:09 JST更新]

 インフレが激しく進行し、金価格が下落し、国家中央銀行が金融引締め策を引き続き適用するならば、資金が証券市場へ戻ってくるのではないかと多くの人は期待している。しかし、雑誌「証券投資」に対して、SJC証券のフイン・アイン・トゥアン社長は、こうした状況にはなり難いだろうとコメントを寄せた。同社長は、2007年後半に相場が下げたのは、投資家心理が国家中央銀行の証券担保貸付縮小策の影響を受けたため、と見ている。投資家は、指示第03号の修正に対する、中銀の積極的な姿勢に期待し過ぎてしまい、実際に発表された決定第03号が、現状では銀行から証券市場への資金を更に縮小させるようなものであることがわかると失望してしまったのだという。

 トゥアン社長は、不動産価格が上昇し、投資家の資本の一部が証券市場から不動産市場へ吸い上げられていったことも指摘した。またベトナム人は昔から住むための住宅を買っていたが、証券投資と比べた場合、不動産投資に対しては多く知識を持っていない。そして、不動産価格が下落した時には、資金が証券市場へ流れるか、若しくは投資家は証券を売却し、不動産の損失をカバーするといった、2つのパターンが想定される、とした。トゥアン社長が警戒しているのは、2つ目のケースが起きる可能性が高いことだ。実際に、不動産価格が高騰を始めてからこれまでに、不動産を買うために、銀行から資金を借り入れた投資家、または投機家の多数に上っている。そのため、不動産価格が下落し、不動産が売却できなくなれば、銀行へローンを返済するために、あらゆる手法を探し出さなくてはならなくなる。

 一方、ある証券専門家は、「現在の証券市場にある希望は、株価が割安で、かなり魅力な水準にあるという点だけですが、それも投資家、特に高値で掴んでしまった人には、救いとなっています。投資家は金融政策が展開され、証券市場へ再び資金が流入してくることを合理的に期待していいのではないでしょうか。別の見方をすれば、スィングする代わりに、中長期投資を目指す方が良いのではないでしょうか。」、とコメントしている。こうした考えに賛同して、アウベト証券のドアン・ドゥック・ビン取締役会長は、証券市場、不動産市場と金市場はいつも相関関係があることに言及した。しかしそれは、ある市場が下落したからといって、資金はいつもその市場から別の市場へ流れる、ということではない。証券市場は、投資家から信頼を得ることに尽力すべきであろう。しかし、現在のマクロ経済政策は、投資家の信頼を低下させている。

 金を買う人と預金する人にとっては、投資及び預金は、運用というよりも貯蓄という意味合いが強い。世界の事情とは異なり、ベトナムでは通常金を購入する人の資本は小さく、いつもリスク回避をまず考えるので、証券市場のような変動の激しい市場へ投入することを好まない。そのため、金価格が下落し、インフレ率が預金金利を上回っても、こうした人は、この2つの伝統的な投資チャンネルを選ぶ傾向にあるといえる。

 ある証券会社の社長は、インフレ抑制は難しいため、今後も中銀は金融政引締め策を継続する可能性が高いと考えている。市中の資金が吸収され続ければ、海外投資家がベトナム証券市場へ投資するために、ドルをベトナムドンへ両替することもより難しくなる。そうなれば海外投資家は買いを縮小し、それがまた国内投資家の買いに影響を与えることになる。

 今後証券市場はどうなるのだろうか?というのは多くの人にとっての大いなる質問である。しかし、現在のような状況では、殆どの専門家は評価を下すことを拒むのではないだろうか。

(終)

*関連ニュース:
不動産、金、或いは証券市場?(1)


  
  
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