国家証券委員会は、株価変動率を引き下げた5つの理由を発表した。
1) 投資家の心理を安定させるため
*これまでやや常軌を逸した相場展開だったことや、再評価をする時間が必要だという判断に基づいて、また現在の平均PERがおよそ12倍と非常に魅力的なレベルになったことなどが考慮されたようである(アジア諸国の平均は20倍程度、ベトナムは25倍程度いう見方が一般的)。
2) VNインデックス及びHASTCインデックスが短期間に暴落するのを抑制するため
3) 政府が必要な政策を展開するための期間を設けるため
4) 担保割れ株式の売却を抑制し、銀行のリスクを低下させるため
5) 投資家の短期的な取引を制限するため
国家証券委員会は、株価変動率を引き下げが、ある程度株式市場の流動性を低下させ、投資家心理に影響を与える可能性があることを認識している。そのため、この措置は極めて一時的な対応策であることを強調している。
他国では大暴落が長く続けば回路遮断(Circuit Breaking)が発動するが、ベトナムではそのようなシステムがまだない上、株式市場の取引中止も投資家の心理に非常に良くない影響を及ぼすと考えられるため、一時的に株価変動率を調整したと説明した。
一方で、第1四半期の経済成長率は7.4%となり、2008年度経済成長率が高くなることが予想され、また経済社会状況が安定しており、外資の流入や輸出成長率(22~24%)も増加していることを、国家証券委員会は指摘した。
実際、この調整は国際機関の専門家、証券投資協会、及び金融投資家協会から良い評価を受けている、と明かした。


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