
28日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)とハノイ証券取引所(HNX)で明暗が分かれた。VNインデックスは銀行株などを中心とした利益確定売りに押されて3日続落した一方、HNXインデックスはエネルギー関連株などに支えられて14日続伸した。
VNインデックスは続落、流動性低下が重し
HSXのVNインデックスは前日比▲10.76ポイント(▲0.57%)の1863.67ポイントと続落した。売買代金は19兆5300億VND(約1180億円)と前日比で▲19.4%減少した。テクニカル指標の悪化を背景に投資家が慎重姿勢を強めていることが流動性低下の要因となっている。
HDバンク[HDB]が▲3.18%、テクコムバンク[TCB]が▲3.12%となるなど銀行株の下落が目立ったほか、FPT情報通信[FPT]が▲1.93%など大型株も値を下げた。一方で、ビンホームズ[VHM]が+6.99%のストップ高となったが、相場全体を支えるには至らなかった。
HNXは続伸、一部銘柄への資金流入が寄与
HNXインデックスは前日比+3.33ポイント(+1.18%)の285.56ポイントと続伸した。売買代金は9620億VND(約58億円)と前日比で+28.7%増加した。HSXで売りが先行する中、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が+0.52%となるなど、一部のエネルギー株や中小型株への資金流入が増加の背景となった。
海外投資家の動向を見ると、HSXで5860億VND(約35億5000万円)の売り越しとなった一方、HNXでは360億VND(約2億2000万円)の買い越しとなった。
今後の見通し
市場全体として流動性の低下が顕著であり、投資家の慎重な姿勢が上値を重くしている。主力株への利益確定売り圧力が継続する一方で、好材料が出た個別銘柄への買い意欲も見られることから、当面は方向感に欠ける神経質な展開が予想される。
VHM、金による住宅購入プログラムの条件を緩和
ストップ高となったVHMは、個人が保有する金を住宅購入に充てるプログラムの条件を緩和した。高額物件の金保有条件を80%から50%へ引き下げたほか、満期を5年から3年へ短縮する選択肢を追加した。また、金価格変動リスクに対し、金価格保険の購入や貴金属会社との供給確約など多重のリスク管理体制を構築している。国民が退蔵する金を経済の循環に引き出すとともに、住宅市場の新たな購買力掘り起こしを狙う。


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