交通インフラ開発を手掛ける地場系デオカー(カー峠)グループ(DeoCa Group)はこのほど、ホーチミン市人民委員会に対して、同市都市鉄道(メトロ)2号線(ベンタイン~タムルオン間)プロジェクトについて、EPC(設計・調達・建設)方式による実施を提案した。
この提案は、デオカーグループに加え、フェコン[FCN](Fecon)、中国電力建設(パワーチャイナ=POWERCHINA)、上海を拠点とするインフラ建設企業のSUCGIによる共同企業体(JV)が事業主体となる。
施工は、国内企業であるデオカーグループとFCNが担い、高度な訓練を受けた技術者と、トンネル掘削機(Tunnel boring machines=TBM)などの専用機材を活用することで、品質・安全性・工期の厳守を確保する。施工中は、関係当局の監督のもと、すべての技術基準、環境基準、安全規範の順守を徹底する方針だ。
また、デオカーグループは2024年初頭からホーチミン市交通運輸大学と連携し、200人超の鉄道技術者を育成している。さらに、自社技術者や作業員を、中国の広州~東莞~深セン間を結ぶ都市間鉄道プロジェクトに派遣し、TBM掘削工法の実地訓練も行っている。
同社は現在、FCN、中国電力建設、SUCGIなど国内外の複数のパートナー企業と提携を進めており、今後、ベトナム国内で予定されるメトロ事業への即応体制の構築を図っている。