
28日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)とハノイ証券取引所(HNX)の主要インデックスが揃って反発した。証券株をはじめ鉄鋼、小売などの幅広いセクターで買い戻しが優勢となり、市場全体を押し上げた。一方で、海外投資家による大型株への売り圧力は継続しており、慎重な見方も根強く残っている。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比+11.61ポイント(+0.7%)上昇し、1680.62ポイントで取引を終えた。HNXインデックスも同+0.1ポイント(+0.04%)上昇の269.45ポイントと小幅に反発した。HSXの売買代金は同+31.7%増の19兆1972億VND(約1200億円)となり、HNXの売買代金は同+6.7%増の9563億VND(約59億円)だった。市場全体の流動性は一定の改善を見せ、投資家心理を支える要因となった。
セクター別の動きと大型株の動向
市場を強く牽引したのは証券セクターだ。業績期待や流動性改善を背景に投資家の資金が集中し、VNダイレクト証券[VND](+6.84%)やベトキャップ証券[VCI](+6.78%)、SSI証券[SSI](+4.55%)などが急騰した。ハノイ市場でも、サイゴンハノイ証券[SHS](+4.9%)やMB証券[MBS](+2.3%)が買われた。
銀行株は強弱が分かれたものの、総じてインデックスを下支えした。軍隊銀行[MBB](+2.31%)やベトナム国際銀行[VIB](+1.77%)が上昇した半面、LPバンク[LPB](▲0.93%)やHDバンク[HDB](▲0.79%)は下落した。
不動産セクターでは、ビンホームズ[VHM](+0.69%)やビングループ[VIC](+0.14%)といった大型株に加え、カンディエン不動産[KDH](+3.35%)などが好調だった。HNXでもCEOグループ[CEO](+2.78%)が上昇した。
素材・消費関連でも買いが広がり、ホアファットグループ[HPG](+3.19%)やテーゾイジードン投資[MWG](+3.0%)が大きく上昇した。一方で、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]は序盤に強い買いを集めたものの、終値では▲0.76%の下落に転じた。
要因・背景と今後の見通し
国内資金が流入する一方で、海外投資家はHSX全体で約1兆9700億VND(約122億円)の大幅な売り越しとなった。特にVHMへの売り越し額は約2兆9400億VND(約183億円)に達し、海外投資家の売り越しの主因となった。一方、HPGやPNJなどには買い越しが見られた。
証券各社は、今回の反発にもかかわらず、本格的な底打ちを確認するにはさらなる時間が必要だと指摘している。流動性が十分に回復していない中で売り圧力が高まれば、VNインデックスは1658ポイントのサポートラインを割り込み、1580~1600ポイント水準まで下落するリスクが残っている。
前日の27日には、証券株を中心に終盤にかけて強い売りが波及しVNインデックスが大幅続落していたが、28日はその反動による買い戻しが相場を支える展開となった。今後も強弱材料が交錯する不安定な相場環境が続くと予想される。


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