ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、サウジアラビアのサウディア航空(Saudia Airlines)と共同運航(コードシェア)協定を締結した。同協定を通して、ベトナムと中東の接続強化および国際路線の拡充を図る。
今回の提携により、ベトナム~サウジアラビア間のコードシェア便を運航することで、乗客はベトナムからサウジアラビアの首都リヤドおよびジッダへの渡航が、1回の予約・手続きでシームレスに行えるようになる。
2024年におけるベトナムとサウジアラビア間の旅客数は2万人超となり、前年から+64%増加した。また、観光・会議・親族訪問を対象としたベトナム国民向けのサウジアラビアの電子ビザ制度が簡素化され、渡航の利便性が高まっている。
HVNは今回のサウディア航空との提携について、リヤドとジッダを経由地とすることで、ヨーロッパ、北アフリカ、南アジアへの接続を拡大するための戦略的な布石と位置づけている。
現時点で、ベトナムとサウジアラビア間の直行便は運航していないものの、コードシェア便の運航開始は今後の市場拡大に向けた重要な足掛かりになるとみられている。