ベトナムでピザチェーンが急成長している。米系「ピザハット(Pizza Hut)」、タイ系「ピザカンパニー(The Pizza Company)」、日系「ピザフォーピース(Pizza 4P’s)」の3つのチェーンは、2019年に売上高が前年比で+20%以上伸びた。
具体的には、ピザハットが+21.8%増の7490億VND(約34億円)、ピザカンパニーは+24%増の6170億VND(約28億円)、ピザフォーピースは+34%増の5700億VND(約25億9000万円)だった。
ピザハットは2006年にベトナムに進出し売り上げを伸ばしてきたが、競合店の出現で2015~2018年にかけて売上高の伸びは+20%を下回っていた。2019年の復活は、店舗網拡大や新サービスの投入によるものだ。
後発のピザカンパニーとピザフォーピースは、2016年には売上高がピザハットの3分の1にも届かなかったが、今では先行者の背中が見えるほどまで猛追している。利益面を見ると、ピザハットは直近4年間のうち3年が赤字、ピザカンパニーは直近3年間が赤字だったのに対し、ピザフォーピースは直近2年間は500億VND(約2億2700万円)余りの黒字となっている。
現在の店舗数は、ピザハットが90店余り、ピザカンパニーは70店余り、ピザフォーピースは20店をそれぞれ展開している。