宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)と、ビンファスト製のEV・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM)の2社との戦略的パートナーシップ契約を発表した。
契約によると、ゴゾ・エクスプレスはビンファスト製の小型EVバン「ECバン(EC Van)」を2000台導入する。すでに500台分の予約金を支払っており、2025年末にかけて2000台すべてを受け取る予定だ。車両はハノイ市やホーチミン市を皮切りに、全国のサービスに導入する。
今回の取引は、国産電動バンの大規模な導入として、国内初の事例となる。
ビンファストはこれに先立つ5月25日に「ECバン」の予約受付を開始したばかりだ。
ゴゾ・エクスプレスのファン・ズイ・ミン最高経営責任者(CEO)は、「燃料コストを最大40%削減でき、都市部でのCO2排出量がほぼゼロになるなどの利点がある」と説明し、ESG(環境・社会・ガバナンス)に基づく運営基準構築の第一歩になると強調した。
同社は現在、全国63省・市に配送網を持ち、月間約1万件の荷物を取り扱っている。料金は競合他社より30~40%安く、国際展開に向けたフランチャイズモデルも推進している。