韓国系シネマコンプレックス最大手のCJ CGVが公表した2025年決算によると、同社のベトナム事業は参入以降で最高の業績となった。
売上高は前年比+22%増の約2536億ウォン(約270億円)で、新型コロナ前と比べても+36%増となり、営業利益は同+42%増の約374億ウォン(約40億円)で過去最高を記録した。
この背景には、映画市場の回復がある。2025年のベトナム映画市場の興行収入は前年比+29%増加し、特にベトナム映画が同+88%と大きく伸びて劇場収益を押し上げた。来場者数の増加に伴い、チケットの平均価格は同+4%増の約9万8000VND(約590円)となり、飲食・付帯サービスの1人当たり支出は約3万9000VND(約235円)と高水準を維持した。
CJ CGVのグローバル事業の中で、ベトナムは売上規模で韓国と中国に次ぐ第3の市場である一方、収益性は最も高く、営業利益はインドネシアの2.35倍、中国の3.2倍に達した。2025年末時点で、同社はベトナム市場でシェア約44%を占め、首位を維持している。同時点の映画館数は84館、スクリーン数は482スクリーンとなっている。
CJ CGV全体では、2025年の連結売上高が約2兆2750億ウォン(約2400億円)、営業利益が960億ウォン(約102億円)超となり、東南アジアを中心とする海外事業の回復のほか、「4DX」や「ScreenX」などの上映システムの拡大が寄与した。
2026年は、子会社のVピクチャーズ(V Pictures)を通じて制作・配給体制を強化し、価格戦略や館内体験の改善、飲食・広告収益の最適化を進める方針だ。


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