
11日の株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが反落した。前営業日比▲34.02ポイント(▲1.86%)安の1795.21ポイントと大きく下落し、節目の1800ポイントを割り込んで取引を終えた。取引終盤にかけて売り圧力が強まり、主力株や不動産株、証券株を中心に幅広い銘柄へ売りが広がった。
ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも同▲5.69ポイント(▲2.04%)安の272.68ポイントと続落した。売買代金はHSXが16兆9619億VND(約1010億円)、HNXが9074億VND(約54億円)となった。海外投資家はHSXで大幅な売り越しに転じた。
VN指数は1800割れ反落、主力株が指数の重石に
HSXでは、大型株で構成されるVN30インデックスが前営業日比▲40ポイント以上下落し、1937ポイントを下回った。構成30銘柄のうち28銘柄が下落する全面安の展開となった。ビングループ[VIC](▲1.78%)やビンホームズ[VHM](▲1.50%)が下落し、2銘柄でVNインデックスを約8ポイント押し下げた。さらにベトコムバンク[VCB](▲1.36%)、ベトナムゴム工業グループ[GVR](▲5.36%)、テクコムバンク[TCB](▲2.47%)、ベトナム投資開発銀行[BID](▲2.06%)、ヴィエティンバンク[CTG](▲1.96%)、ホアファットグループ[HPG](▲2.52%)、VPバンク[VPB](▲2.00%)、LPバンク[LPB](▲3.01%)などの時価総額上位10銘柄が合計で指数を約18ポイント押し下げた。
VN30の値下がり率上位ではベトナムゴム工業グループ[GVR]のほかテクコムバンク証券[TCX](▲3.79%)が大きく売られた。
一方、HSX全体では上昇銘柄はペトロベトナム製油石化[BSR](+1.66%)やシーバンク[SSB](+1.67%)、バオベトグループ[BVH](+1.59%)など一部にとどまった。
不動産・証券株が大幅安、海外勢は金融株を中心に売り越し
セクター別では不動産株と証券株の下落が目立った。不動産株ではCEOグループ[CEO](▲5.56%)、ノバランド不動産投資グループ[NVL](▲5.06%)、ベカメックスグループ[BCM](▲4.55%)、ダットサイングループ[DXG](▲4.44%)などが大幅安となった。
証券株も相場全体の足を引っ張り、ベトキャップ証券[VCI](▲5.87%)、ロンベト証券[VDS](▲5.17%)、VNダイレクト証券[VND](▲4.42%)、サイゴンハノイ証券[SHS](▲4.03%)、SSI証券[SSI](▲3.33%)が下落した。
銀行株も大半が▲1~3%の範囲で下落した。石油・ガス株は序盤に買われたものの終盤に向けて伸び悩み、ペトロベトナムガス[GAS](▲2.01%)が下落した一方、アンファ石油グループ[ASP](+2.14%)は買われた。海外投資家はHSXで8710億VND(約52億円)を売り越した。サコムバンク[STB](▲0.90%)を2295億VND(約14億円)売り越したほか、軍隊銀行[MBB](▲1.74%)やVPバンク[VPB](▲2.00%)など銀行株を精力的に売却した。
HNXでは海外投資家が150億VND(約9000万円)を買い越し、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](▲0.78%)などを買い進めた一方、ベトナム工業団地都市開発[IDC](▲2.60%)を売り越した。
テクニカル悪化で週足も反落、FTSE格上げ発効が下値支持へ
後場終盤にかけて不動産株や証券株への売りが一段と強まったことや、主力株の伸び悩みが相場の反転を阻んだ。テクニカル面ではストキャスティクス・オシレーターが買われ過ぎ領域から低下してシグナル線を下抜けるなど調整圧力を示唆していたが、前日に薄商いの中で懸念されていた売り圧力が午後に顕在化し、1800ポイントを割り込む格好となった。
週間ではVNインデックスが57.87ポイント(▲3.12%)下落し、3週連続の上昇から反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見姿勢や為替・金利動向などマクロ環境への警戒感が残るものの、9月21日に控えるFTSEラッセルによる「セカンダリー新興市場」への格上げ発効に伴う中長期的な海外資金の流入期待が、引き続き強力な下値支持材料として意識されている。


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