
10日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが反発した。朝方に1810ポイント台まで下落したものの、押し目買いが入って上昇に転じた。米アップルの新製品発表を受けてIT関連株やIT製品小売株が急伸し、相場を牽引した。また、海外投資家が4営業日ぶりに買い越しへ転じたことも支援材料となった。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続落した。
VN指数は小幅反発、売買代金は低水準
VNインデックスは、前日比+2.11ポイント(+0.12%)高の1829.23ポイントと反発した。前場に一時1812.98ポイントまで下落したが、後場にかけて主力株を中心に買いが広がり、プラス圏を回復した。
HSXの売買代金は13兆5660億VND(約800億円)と低水準にとどまり、投資家の慎重姿勢が続いた。一方、HNXインデックスは前日比▲1.11ポイント(▲0.40%)安の278.37ポイントと続落した。
IT・小売株が牽引、不動産株も一部反発
HSXでは、ITセクターの上昇が目立ち、FPT情報通信[FPT]が+2.90%高と急伸した。また、iPhone新モデル発表を追い風にIT製品小売のテーゾイソー[DGW]が+6.93%高とストップ高を記録し、テーゾイジードン投資[MWG]も+1.82%高と買われた。
不動産株ではビンホームズ[VHM]が+1.39%高と反発した一方、ビングループ[VIC]は変わらずで引けた。金融株ではサコムバンク[STB]やシーバンク[SSB]が+1.69%高となった反面、ヴィエティンバンク[CTG]が▲0.49%、軍隊銀行[MBB]が▲0.50%安となった。
海外勢は買い越し転換、1820付近で底堅く
海外投資家は、HSXで約369億VND(約2億2000万円)を買い越し、4営業日ぶりに買い越しへ転じた。個別ではビングループ[VIC]を約2487億4000万VND(約14億7000万円)、FPT情報通信[FPT]を約2197億9000万VND(約13億円)買い越した一方、ビンホームズ[VHM]を約2906億9000万VND(約17億2000万円)売り越した。
HNXでは海外投資家が約4億VND(約237万円)を売り越した。市場では、1820ポイント付近での下値の底堅さが確認されており、当面は足元のレンジ相場が続くとみられている。
前日の9日には、1850ポイント手前での利益確定売りや不動産株の下落が重石となり、VNインデックスが前日比▲3.32ポイント(▲0.18%)安の1827.12ポイントと反落していた。本日の取引では薄商いの中で下値を試す展開となったものの、1820ポイントの節目で押し目買いが入って切り返しており、9月21日に控えるFTSEラッセルによる「セカンダリー新興市場」への格上げ発効に伴う海外パッシブ資金の流入期待が、中長期的な下値支持材料として強く意識されている。


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