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ANAホールディングス株式会社(東京都港区)とベトナム航空(Vietnam Airlines＝VNA)は、業務・資本提携に関する基本合意書を締結した。これにより、ANAグループはVNA株の約8.8％を2兆4310億VND(約129億円)で取得し、アジアにおける戦略的な業務・資本提携を展開していく。

ANAはスターアライアンス、VNAはスカイチームに加盟しており、ANAが別の航空連合の海外航空会社に出資するのは今回が初めて。また、VNAも初めて海外企業の出資を受け入れることになる。今回の業務・資本提携により、ANAグループはVNAへ取締役を派遣するほか、両社の間で広範な業務提携について検討を進めていく。

ANAグループは、中期経営戦略において、新たな成長領域拡大に向けて航空関連ビジネスを中心としたアジアへの戦略的投資に取り組んでいる。同社はVNAとの業務・資本提携により、今後の経済発展が期待されるCLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)地域を含むアジア市場の航空需要を着実に取り込み、ビジネス機会を積極的に拡大していきたい考えだ。

VNAは2015年12月現在、87機の機材を保有し、国際線29路線と国内線21路線に就航している。2015年業績(推定値)によると、売上高は69兆3000億VND(約3670億円)、税引前利益は通年計画を29％上回る1兆4000億VND(約74億円)と好調だった。また、2015年の単独業績は、売上高が57兆1000億VND(約3000億円)、税引前利益が2600億VND(約13億8000万円)となっている。