ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)管理委員会はこのほど、CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)による大規模データセンター建設プロジェクトを承認した。
投資総額は約6兆2600億VND(約350億円)で、このうちCMGは1兆2520億VND(約70億円)を自己資金として拠出し、残りは外部から資金を調達する見通しだ。
プロジェクトは2026年から2030年まで、4期に分けて実施される。第1期は2026年4~6月に着工し、2027年4~6月の完成を目指す。初期フェーズでは、データセンター棟やオフィス棟の建設、基幹インフラの一部導入が計画されている。
施設の敷地面積は3万m2超、ラック数は3000台、IT負荷容量は30MWを見込んでおり、運営期間は土地の引き渡しから50年間となる。
SHTP管理委員会のグエン・キー・フン委員長は「データセンターはSHTPの最優先分野の一つで、半導体、人工知能(AI)、ロボティクス、バイオテクノロジーと並ぶ重要産業だ」と述べた。また、今後は研究開発(R&D)の促進、技術移転の推進、イノベーションエコシステムの構築を通じて、ハイテク分野のスタートアップ育成に注力する方針を示した。