再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)の100%出資子会社であるイーレックス・イエンバイ・バイオマスパワー(erex Yen Bai Biomass Power)は7日、第2電力建設コンサルティング[TV2](Power Engineering Consulting 2=PECC 2)との間で、イーレックスが西北部地方ラオカイ省(旧イエンバイ省)で開発を進めているイエンバイ・バイオマス発電所のプラントのEPC(設計・調達・建設)契約締結式を実施した。
同発電所は、2024年4月にベトナム政府が承認した「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」において、優先度の高いプロジェクトとして位置づけられている。
同発電所は、2024年5月にベトナム政府より投資登録証明書(IRC)を取得し、2024年10月に地鎮祭を執り行い、造成工事を進めてきた。発電出力は50MW、燃料は木質残渣(年間約50万t)で、2027年度末の運転開始を予定している。
また、PECC2との間では、これまでに南部メコンデルタ地方カントー市(旧ハウザン省)のハウザン・バイオマス発電所を開発し、2025年4月に運転を開始している。さらに、同じく2025年4月には、ベトナムにおけるバイオマスエネルギーを活用した脱炭素の実現・エネルギー自給率の向上・安定電源供給・雇用増大・所得向上のための相互協力を目的として、業務提携契約を締結した。
なお、東北部地方トゥエンクアン省で開発を進めているトゥエンクアン・バイオマス発電所については、追ってEPC契約先を決定し、2027年度末の運転開始を予定している。
イエンバイ・バイオマス発電所とトゥエンクアン・バイオマス発電所は、日本の環境省の令和5年度(2023年度)「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されている。


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