
13日のベトナム株式市場は、中東の地政学リスクの高まりや世界的なインフレ懸念を背景に売りが先行し、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックス、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスともに大幅な下落となった。
各市場の動き
HSXでは、VNインデックスが前営業日比▲27.80ポイント(▲1.52%)の下落となる1800.54で引けた。売買代金は21兆8031億VND(約1340億円)となり、前営業日と比べて+28.2%増加した。HNXでは、HNXインデックスが同▲11.86ポイント(▲3.90%)の下落となる291.90で取引を終えた。売買代金は1兆7743億VND(約108億円)だった。外国人投資家はHSXで約2570億VND(約15億円)の売り越しに転じた。
セクター別の動向
銀行セクターが相場の下落を主導した。サイゴンハノイ銀行[SHB]が▲4.18%、ヴィエティンバンク[CTG]が▲3.26%、ベトコムバンク[VCB]が▲2.64%と軒並み値を下げた。
証券セクターも売り圧力に押され、VIX証券[VIX]が▲5.18%、SSI証券[SSI]が▲3.39%と大きく下落した。
不動産セクターでは、ビンホームズ[VHM]が▲2.72%と下落したが、DIC不動産[DIG]は押し目買いが入り+2.85%と上昇した。その他の大型株では、ホアファットグループ[HPG]が▲2.40%、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]が▲5.90%と低迷したほか、ビンタイン商事[GIL]は米アマゾン(Amazon)との訴訟敗訴のニュースを受け、2営業日連続でストップ安となる▲6.95%を記録した。
背景と今後の見通し
この日の急落は、米国連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待後退に伴うドル高や、中東情勢の緊迫化による原油価格高騰など、マクロ要因の悪化が投資家心理を冷え込ませたことが主因だ。国内でも為替圧力や金利上昇の懸念が重なり、これまでの株価上昇に対する利益確定売りが広範囲で発生した。
専門家は、短期的な市場トレンドは依然として不安定であり、VNインデックスは1790から1800ポイントの中期的なサポートラインを試す可能性が高いと指摘している。投資家に対しては、レバレッジ比率を引き下げ、新規買いを控えるなどのリスク管理を徹底し、流動性の改善や売り圧力の低下を確認するまで慎重な姿勢を保つよう警告している。


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