地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、シンガポールで開催された「2025年アジア太平洋エフィー賞(APAC Effie Awards 2025)」で、6部門での受賞を果たした。
同アワードは、アジア太平洋地域における広告・マーケティングの効果を評価する国際的な賞で、ベトナム企業が複数の部門で受賞したのは今回が初めてとなる。
ビンファストはベトナム企業として唯一、「ブランド・オブ・ザ・イヤー部門」で2位、「マーケター・オブ・ザ・イヤー部門」で3位に入賞した。
高い評価を得たのは、小型EV「VF 3」の発売キャンペーンだ。「VF 3」は66時間で2万7649件の早期予約を獲得し、国内記録を更新した。この成果により、「オートモーティブ部門」と「ショッパー&eコマース・マーケティング部門」でそれぞれ金賞を受賞した。特に、ベトナムで初めて、電子商取引(eコマース=EC)サイトやキーオピニオンリーダー(Key Opinion Leader=KOL)のライブ配信を通じた自動車販売を実施した点が注目された。
さらに同社は、「アジアパシフィック・ブランド・プロダクト部門」および「マーケティング・ディスラプターズ賞」でも銅賞を受賞し、地域におけるブランド力とマーケティング手腕の高さを証明した。
今回の受賞は、ビンファストがアジア太平洋のみならず、グローバル市場においてもグリーンモビリティを牽引する存在として認知されつつあることを示すものとなった。