
31日の株式市場は、前日の下落から一転して反発し、銀行株などの大型株に資金が流入したことで堅調な推移となった。
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比+11.95ポイント(+0.72%)の1674.49ポイントと反発した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも同+0.39ポイント(+0.16%)の250.98ポイントで引けた。
HSXの売買代金は流動性が改善し前日比で増加し、24兆3701億VND(約1480億円)となった。HNXの売買代金は2兆1268億VND(約129億円)となった。
市場動向の背景
朝方の取引からVNインデックスはプラス圏で推移し、終始堅調な動きを維持した。前日までの警戒感から一転して安値拾いの買いが入り、特に銀行セクターへの力強い資金流入が相場全体を牽引する展開となった。大引けにかけても買い意欲が持続し、流動性が前日比で+約13%増加して改善したことが指数上昇を強力に後押しした。
セクターおよび大型株の動向
セクター別では、金融セクターが市場を牽引した。マクロ経済やインフレ制御に向けたベトナム国家銀行(中央銀行)の金利安定化政策などが好感され、軍隊銀行[MBB]が+2.72%、VPバンク[VPB]が+2.30%、サコムバンク[STB]が+1.63%、テクコムバンク[TCB]が+0.66%と上昇した。
証券株も連れ高となり、VIX証券[VIX]が+1.83%、VNダイレクト証券[VND]が+1.94%、SSI証券[SSI]が+1.51%と堅調だった。
大型株では、不動産大手のビングループ[VIC]が+4.25%と大きく上昇し、VNインデックスの押し上げに最も貢献した。
一方、原油価格の変動を受けて利益確定売りが強まった石油ガス関連株は大幅に調整し、ビンソン製油石化[BSR]が▲5.15%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が▲3.87%、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が▲4.44%、ペトロリメックス[PLX]が▲2.42%と下落した。
海外投資家の動向
海外投資家はHSXで13営業日連続となる売り越しを記録した。売り越し額は約8490億VND(約51億円)に達し、主にVFMVN DIAMOND ETF[FUEVFVND]やビンソン製油石化[BSR]、HDバンク[HDB]が売られた。一方で、ビングループ[VIC]やFPT情報通信[FPT]には買いが入った。
HNXでは買い越しとなり、サイゴンハノイ証券[SHS]などに資金が向かった。
今後の見通し
証券会社の専門家は、VNインデックスが1645~1660ポイントの重要なサポートラインを維持できれば、今後は1700~1740ポイントのレジスタンスゾーンへ向けて回復を続ける可能性があると見込んでいる。ただし、依然として市場はマクロ経済の動向に敏感で、流動性の明確な改善が確認されるまでは下値を探る展開への警戒から慎重な姿勢も必要だと指摘している。
前日の30日は、中東の地政学的緊張や原油価格の高騰を背景とする世界的な株安の流れを受けて売りが優勢となっていた。本日はその反動に加え、下落によって割安感の出た銀行株などに買い戻しが流入し、相場全体が反発する展開となった。


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